関川モニターさん(男性 70代) 上越市在住


平成30年10月報告

【活動報告】
 ○行動日:10月25・26日 午後2時から午後4時
 ○箇 所:関川大橋から河口まで。保倉川右岸。
 ○手 段:車で移動しポイント付近を徒歩で。保倉川:古城橋から分岐点まで右岸を徒歩で。
 
関川
 国道8号線関川大橋からの眺めは、湾曲部を改修を行ったので川幅は広くなり大河の様相です。この橋を徒歩で渡るのは初めてでした。直江津港の施設が見えたのは、川幅が広いので障害物が入り込まないためなんですね。
 
 御館川合流部から上流約200mくらいにロープがあってあり、立ち入り禁止表示板があります。が、管理者名が記載されていません。ロープ敷設と表示板設置は河川事務所でしょうか。


 市道から堤防道路への取り付け部に、手すり付の階段と車いす用のスロープがありました。高齢者に対する配慮と思います。このように車いすでの自然との関わりは喜ばれると思います。
◇あえて一言:手すりにテープが巻いてあったので触ったところ、グラグラしていました。

1.8qポスト

ここの遊歩道は、透水性と思われるアスファルト舗装でした。雨天時における散策者への配慮がなされていると感じました。

荒川橋上流部に鴨がいました。ここなら安心・安全と鴨は学習したのでしょうか。

河口付近に設置してある大型の蛇籠に河口砂州対策の表示板がありました。
この表示板の設置場所は、下に降りなくても読める位置に移動した方が効果があると思いました。

 次に右岸です。
 9月に触れたコスモス畑は満開状態でした。
 現在はコスモス畑の管理(耕うん・種まき)を行っているのはどこでしょうか。

コスモス畑と右岸川岸の間に生息している雑草が邪魔をして、新潟労災病院からは見えにくいと思います。この場所を楽しみにしている人もいると思いますので、これからの方針等ありましたら、お聞かせください。




 上越消防が訓練を行っていました。



訓練は川岸から川の中にいる隊員に向け、浮き輪・ロープ投げでした。






保倉川
 古城橋から分岐点までの間徒歩で、右岸を巡回しました。


保倉川河口は、関川にほぼ直角に接続しているため、増水時には、保倉川の水流が関川本流に負け、度々水害が発生しています。




 この区間の堤防は概ねはコンクリートで護岸されています。
 以前は個人所有のボートが両岸に係留されており7.11水害には障害となり、上越マリーナ設置によりボート係留問題は解消しています。



係留禁止表示板がありました。

対岸を含め、この区間には、いくつかの樋門があります。

保倉川は、福島城築城に伴い、現在の経路に変わったと聞きます。この影響もあり関川合流点では、流れが悪いようです。保倉川の増水時に、樋門からの逆流防止の目的で、樋門閉門指示が発せられます。このため、保倉川周辺に降った雨水のはけ場所が無くなり、浸水災害が常習化しています。



JR鉄橋付近から、護岸は従来とおりの方式になっていました。








保倉川分岐点に到着しました。
これで高田河川国道事務所高田出張所管内区間の巡回を終わりました。






【事務所からのコメント】

 10月分のモニター報告、ありがとうございました。

 御館川合流部下流の立入禁止看板については、高田河川国道事務所高田出張所が設置したものですので、設置者名を表記し、手すりのぐらつきにつきましては、樹脂製の結束バンドで固定し、養生テープを巻いて対応しました。
 労災病院裏手の河川敷の通路は、陸上競技場などの舗装と同じで、適度な弾力と柔軟性があり、歩行者に優しい舗装にしております。
 河口砂州付近は釣り客も多いことから、ご覧いただいた高水敷の蛇籠のところと舟見公園の2箇所に河口砂州対策の説明看板を設置しております。  
 コスモス畑は「リバーサイド夢物語(事務局:NPO法人徳合ふるさとの会)」がコスモスの種蒔きを行っています。平成11年6月より主に関川右岸の関川大橋(一般国道8号)付近(関川距離標2.0〜3.0k付近)の河川敷の「除草」「清掃」「美化」の活動を実施しており、河川協力団体に認定されています。なお、河岸の雑草については、来年のコスモスの時期の状況をみて、除草をすることとします。
※河川協力団体制度は平成25年度から始まり、河川協力団体は河川管理者のパートナーとして、河川の維持、河川環境等の保全に関する活動を行っています。

 さて、江戸時代、福島城跡の東側から日本海に流れていた保倉川を関川に付け替えられましたが、これは関川の水量不足によって生じる直江津港の河口埋没を防ぐために行われたものです。そのため、ご指摘のとおり保倉川周辺域は浸水災害の常襲地帯となっております。
 そのため、高田かわこくでは「排水ポンプ車」を保有し、平成29年台風21号対応や平成30年8月28日に発生した豪雨対応として、上越市内に出動し、側溝や支川からあふれ出たり、あふれ出そうになった水を保倉川に排水しました。また、平成27年度に発生した鬼怒川の出水や、東日本大震災の津波による排水などにも出動しております。
         H30.8.28 上越市春日新田地先出動状況

 河川敷や堤防の上の通路は、河川を管理するための通路です。ご利用にあたりましては、譲り合って使用されます様、お願い致します。

 寒い季節となってきました。くれぐれもご自愛の上、モニター活動をお願いします。
平成30年11月
高田出張所