関川モニターさん(男性 50代) 上越市在住


平成30年9月報告

【活動報告】
〜9月を通して〜
 今月は、あれほど暑かった夏も終わり秋らしい季節となってきました。特に秋分の日以降一段と早く感じられるようになった夕暮れとともに、虫の声が一段と賑やかになってきました。 虫の声のBGMのおかげか、夜ぐっすり眠れるいい季節となっています。

[9月9日(日)報告]


 関川の伐採木の無償提供が、上越市三交地先において実施されました。写真はその時の模様です。
  伐採木の無償提供は新聞等による報道で、数年前から知っておりましたが、実際にその模様を目にしたのは今回が初めてでした。 提供時間は、午前9時から12時の間でしたが、午前9時前に行ってみますと、既に軽トラックが10台位来ており自分の予想以上に人気がある事がわかりました。おそらく自宅の薪ストーブなどに利用するのだろうと思いますが、その辺の利用目的は何であるか把握されているのか気になったところ、ちょうどその場に前原高田出張所長さんがおられ、その辺の疑問をお聞きすることが出来ました。
 利用目的として薪としてする事が多いらしい事や、今回は初めての秋開催で事前お知らせが定例の春開催ほどで無かった事で車の台数が半分以下だったとの説明頂きました 。
 また、今回は長さを車に乗せやすい1.8m長さに加工した事と、太いものは持ちやすい様に50cm程度の短い長さにカットしたのものも用意したのとの事ですので、提供に当っての配慮が行き届いているなと感じました。

[9月23日(日)報告]



 写真は、9月23日(金)午前11時頃に春日山橋から上流側に入り右岸側を望んだものです。
 この右岸側付近一帯は見渡す限り田んぼが広がっていますが、今は稲刈りの時期に当ります。 早い所では、9月初旬から始まっていることもあり、この日は既に稲刈りが終わっている田んぼも見えますが、まだこれからというところも見えます。  実は、河川敷周辺だけとは限りませんが、稲刈りを手伝いますと、際中に割と多くの虫(バッタ類)を見る事ができます。もしかしたらですが、河川敷で生まれた虫は田んぼにエサを求めてやって来ているのかもしれません。そして時期が来ると、河川敷に卵を産み付けに戻って行くのかもしれません。
 そこでネットで少し調べた所、以下の記述を見つけました。


@ 主な餌はイネ科やカヤツリグサ科の植物で、寿命は5ヶ月ほどです。
A 多くの種類は卵の状態で冬を越し、6月から9月頃にかけて成虫の姿を見ることができます。活動期間は11月頃までで、越冬することはありません。
B メスは腹部にある産卵管を地中に差し込んで産卵。ほとんどの種が越冬することなく短い生を終えることになるのです。
参考:「5分でわかるバッタの生態!特徴や餌、活動期間、イナゴとの違いなどを解説!」より
URL:
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6082

 バッタ等の虫が多く居るということは、関川河川敷周辺が自然豊かであり、多くの生物が生息していける環境にある証拠なのではないかと思います。
 なお、以下は私の勝手な推測ですが、バッタが河川敷に卵を産み付けているからバッタが多いとすれば河川敷の土の部分をすべて覆ってしまえば、翌年以降バッタの数が減る→バッタを食べるカラスも減る。となればカラス嫌いの私としては最高です。

【事務所からのコメント】
 9月分のモニター報告、ありがとうございました。
 9月末から10月上旬にかけ、台風24号、25号が毎週の様にやってきました。当出張所管内では被害も出ず、ほっとしているところです。

 伐採木の無償提供は、家庭用の薪としての用途を中心に、他にもキノコの苗床等に利用されている様子で、非常に御好評をいただいています。  
 河川内の立木は、洪水時に流れを妨げてしまうだけでなく、折れて橋脚や橋桁に引っかかり流水を堰あげてしまうことから、計画的に伐採を行っています。その伐採した木を、薪などに御利用していただくことは、運搬や処分にかかる費用を節約することができることより、私どもとしましても非常にありがたく思っています。
  今後も、皆様のお役に立てていただければと思います。  
 もちろん、河川内の立木は昆虫類や鳥類に生息場所を提供しているわけですから、自然環境の一員です。そのため、むやみに伐採を行うのではなく、学識経験者と相談の上で、伐採を行っています。  
 堤防の斜面には、大雨の際に堤防を保護するために芝生を張っています。この斜面に、芝生以外の雑草が伸びると、堤防の機能に影響を及ぼすモグラやキツネの巣穴あるいは損傷などが、見つけにくくなります。そのため、堤防の斜面は関川では年間4回の除草を行っています。  
 安全にはくれぐれも留意され、引き続きモニター活動をよろしくお願い致します 。
平成30年10月
高田出張所