関川モニターさん(男性 70代) 上越市在住


平成30年7月報告

【活動報告】
行動日:7月19日(木)午前5時から6時 
箇 所:今池橋から別所川合流点(右・左岸)左岸については櫛池川合流点まで。 手 段:自転車で堤防から巡回

モニターとしての最初の行動は、受け持ち個所の最上流部と決めました。 7月の西日本集中豪雨の被害は絶するもので、ただテレビ画面を注目していました。 思い起こせば、関川も7.11水害で甚大な被害を受けました。当時の被害は越水した水が家屋に浸水の被害であったと記憶しています。

【感想】
 連日の猛暑でも心地よい風が吹き抜ける河川敷ですが、今年は異状に暑いので、涼しい時間帯を選んで早朝としました。 写真は、今池橋の様子です。 先ず左岸堤防を管理区域分岐点(別所川合流点)に向かいました。 途中、犬の散歩や自転車に乗った人とすれ違いました。 堤防の草刈りも終了していて、管理状況は良好でした。また、河川敷内に生育する立木も目立ちませんでした。
 別所川合流点に到着
ここで感じたことは、国と県に管理者が変わる場所で、堤防・河川敷を含め、管理状態が全く違うと感じました。
降雨が少ない影響で川の水はきれいですが、水量が少ない。
徒歩で横断可能な状態でした。
 堤防に書かれていた文字
真新しいと感じました。
これはなんでしょうか?

ここから下流まで12qを示しているのでしょうか。
 別所川合流点(右岸)
国道18号線高田大橋を渡り右岸へ。
右岸に渡り別所川の合流点に。
しかし、県管理部分の管理状態が悪く、合流部を見ることはできませんでした。
また、時期的に関川の渇水期となり、水量減少が目立ちました。
 今池橋に戻りました
昨年、改修した護岸工事場所を左手に見ながら、河川敷・堤防の管理状態の素晴らしさを感じました。
 櫛池川合流点
敷・堤防の今池橋の下を潜り、櫛池川との合流点で今日の巡回は終了としました。
ここでは河川敷内の雑草繁茂が目に付きましたが、この程度は自然と判断しました。
支川との 合流点の管理境界は不明と思いました。

 帰路 今池橋上から
水面を覗くと、川底が透けて見え魚がいるかとみてみましたが、姿は確認できませんでした。
やはり水量の減少を感じました。
 今池橋の下、左岸堤防に『下箱井水防拠点』の表示を見つけました。
近くに水防倉庫もないと思います。
文字の意味を教えてください。
【まとめ】
今回、今池橋から高田河川事務所が管理する別所川合流点をモニターとして意識して関川を見ました。
巡回区間での堤防は舗装されていて、草刈りをはじめ管理されていると感じました。河川敷内の有効利用を検討すれば、もっと、関川に親しみを感じ、市民の憩いの場所になるのではないかと思いました。
特に、この時期陽射しが強いですが、河川敷には心地のよい風が吹き抜けています。

【事務所からのコメント】
 暑い日が続く中、7月期のモニター報告ありがとうございました。

  ご報告にもございましたが、7月の西日本の広い範囲において発生した川氾濫や土砂災害では、多くの犠牲者を出す甚大な被害となりました。高田河川国道事務所からもテックフォース(緊急災害対策派遣隊)を広島県内の被災自治体に派遣し、被災状況の迅速な把握、被害の拡大や二次災害の防止、被災地の早期復旧等に対する技術的な支援を行っています。  

 さて、ご質問のありました堤防上に書かれている大きな文字は「ヘリサイン(対空表示)」と言います。 東日本大震災や熊本地震、昨今の西日本豪雨災害では、河川管理施設の被災や大出水時の堤防の被災、氾濫などが発生していることから、速やかに状況を把握するため、防災ヘリコプターなどによる上空からの確認が重要となっています。しかし、防災ヘリコプターなどにより河川を上空から見た場合、確認している位置、施設の名称を瞬時に判断することが難しい場合があります。  そこで、高田かわこくでは、平成29年度から河川を上空から確認した時の目印として、河川名や河口からの距離、橋梁や河川管理施設等の名称を堤防天端に明示しております。 ・「▲12」は、関川の河口から12qの地点ということ表しており、▲は下流側 (川の流れる方向)を示しています。  
・「水防拠点」は、水害時の緊急復旧活動、水防活動等を円滑に行うための施設であり、土のうやブロック等の水防資材を備蓄しております。
 「下箱井水防拠点」は、関川の堤防から少し離れた「やぶの川辺公園」の県道を挟んだ向かい側に設置しており、このほかにも関川1カ所、保倉川1カ所、姫川1カ所の水防拠点があります。  
 
 ヘリサインが役立つような大災害が関川周辺で発生しない様に、堤防や護岸など河川管理施設の維持管理、改修に努めて参ります。  

 まだしばらく暑い日が続きそうです。熱中症に気をつけて、安全第一でモニター活動をお願いします。
平成30年8月
高田出張所