関川モニターさん(男性 70代) 上越市在住


令和元年6月報告

【活動報告】
 
 @行動日:6月21日(金)  時間14:50〜15:10
  場 所:今池橋下流 両岸
  目 的:堤防草刈りの様子

 
〈 堤防草刈りについて 〉
堤防除草のシーズンとなり、状況を見てきました。
伸びたまま放置しておくと、草刈りの催促を受け、管理者として責任を感じる季節ですね。
堤防除草の目的は、景観・散策等の利用者配慮・整備による利用促進等と思っています。
また、管理区域の一部に住民の生活エリアが隣接する個所もあり、環境整備面も含まれていると思います。が、限られた予算の中で効率よく管理するか悩むところですね。


〈 意見 〉
今池橋下流左岸では、以前、高田農業高校で飼育している羊を放し飼いにして、雑草を食べさせた経緯があり、当時、関心を持っていました。
6月上旬、種子を実らせた雑草は、麦秋のような状態になっていました。(これは、種子が実ったことと判断します。)この状態で草刈りを行うと、種を撒き散らせている事と同じ事と思うのですが?
これは、秋も同じことです。雑草が種子を実らせる前に草刈りを行うことにより、以降、発芽・発生は少なくなると思います。草刈りのタイミング見極めは難しいと思いますが、年間定常(定時)作業で行うのではなく、ご一考いただきたいと存じます。
一方、堤防雑草に生息する昆虫類にとっては、大切な生息場所となっています。
これらの諸問題を考慮しながら、堤防の草刈り時期を検討して頂きたいと考えます。
また、堤防に生える雑草は、年々、種類が変わっているように感じています。

写真は(6月21日)に撮影した今池橋下流左岸です。 左は下流方向、右は上流方向です。刈り草の状態から3日くらい前に草刈りが行われたと思います。

(対岸で草刈り機が稼働していたので見学に行ったところ、草刈り機のトラブルで休止していました。)


☆任期終了にあたり
河川愛護モニターの任期終了に当たり、一年間を振り返ります。

 
 

先ず、私は、高田河川事務所が管理する区域の状況を知ることが大切と考え、全エリアを巡回しました。ここで感じたことは、国が管理している区域と、県が管理している区間に大きな差があることです。理由(災害発生)を考えると、上流部(県管理)は田畑の被害が多くなります。が、国が管理する区域は、水害等により、住民に直接被害を及ぼす違いから、重点的に管理されているのだと、推測しました。

3月巡回時。偶然、子供たちがゴミ集めを行っている場面を目にしました。
近づいて話を聞くと、雪が消えたので遊びに来たところ、大きなゴミを見つけてので、友達に声を掛けゴミ集めを行っている。との事でした。
この行為は、子供たちが自主的に行った。ということです。 これは、これまで高田河川国道事務所が実施してきた、川に関する学習の効果と思いました。

ゲリラ豪雨等により瞬時に川の様相が豹変する。この現象は、いつ発生しても不思議でない現状です。
特に、梅雨期の終盤から台風到来時まで、油断はできません。
巡回で『第2種側帯』を知りました。
以前は、広い場所があると思っていましたが、災害時に使用する土砂を予め確保している場所なのですね。 緊急対応を考慮した堤防つくりを改めて知りました。 実際に使用しなくて済むように願っています。


〈 まとめ 〉
関川・保倉川堤防の四季を感じながら巡回し、感じたことをそのまま、報告してきました。
普段は散歩・ジョキング等憩いの場所とてして親水として接していますが、災害が発生した場合は、憎しみの感情に変化します。7.11災害発生時と比較すると防災面・対応機材共に大きく改善・向上しています。 いつも、親水の場所としての関川・保倉川であることを望みます。
1年間ご指導をいただき、ありがとうございました。              
 


【事務所からのコメント】
 
 6月期の河川愛護モニターの報告ありがとうございます。

 堤防の草刈りについて、ご意見頂きありがとうございます。
 関川の直轄区間における堤防除草の目的は、先月の報告時にもお答えしましたが、まず第一に目視等により堤防の変状や異常が確認できるようにするために実施しています。
 除草のタイミングについて、河川が増水したときに堤防を目視にて確認できる状態を確保する必要があるため、梅雨時期前までに1回目の除草を完了しました。その後については、草丈の調査を行いながら、草丈が伸び堤防の状態が確認しにくくなる前に除草を行うこととしています。関川の直轄区間における堤防除草は年3〜4回実施しています。
 以上の通り、現在の除草のタイミングは、ご意見頂いた草が種子を実らせる時期などを考慮したタイミングとはなっていません。今後はそのような観点も踏まえながら、除草を行っていきたいと思います。

関川大橋左岸下流(R1.5.20) 今池橋左岸上流〈R1.7.3〉
 除草完了後の堤防の状況

 1年間に亘り精力的に行って頂き、また、貴重なご意見を頂きまして非常にありがとうございました。

 今年も全国的に集中豪雨が多発しております。幸い当地域においては大きな災害となるような豪雨等は発生しておりません。
 しかし、出水期を迎えるにあたり事務所として、水防訓練や洪水対応演習などの洪水を想定した訓練、関川管内の危険な箇所を確認する合同巡視、河川管理施設の点検・操作確認などを実施し出水に対して備えを行ってきております。
 今一度、情報の伝達系統、資材の備蓄状況など再確認を行い、これからの梅雨の末期、台風期に備えたいと思います。

 河川に捨てられているゴミ、なかなか減りません。当事務所としても不法投棄禁止の看板等を設置し注意喚起を行っているところです。今後もいろいろな場面でお話をしていきたいと思います。(報告を頂いた子供たちには、河川美化の精神が根付いていますね。)

 1年間の河川愛護モニター活動おつかれさまでした。
 今後も何かと関川、保倉川に接する機会があると思います。関川、保倉川に訪れた際にお気づきの点などありましたら何なりと情報をお寄せ頂ければと思います。
令和元年7月
高田出張所