姫川モニターさん(男性 60代) 糸魚川市在住


平成29年10月報告

【活動内容】
10月17日(火)
 姫川に近接する上刈地区で「水前神社の秋祭り」が10月15〜16日にかけて「川祭り」を兼ねて行われた。
 昔から姫川上流での大雨(豪雨)・洪水により、今井橋上下の右岸が氾濫・決壊に伴い上刈地区が大きな災害を発生した経験を踏まえて災害が二度と起きない様に、毎年 春・秋祭り時に、川岸に「水前神社禮礼」の旗を立て祈願を行っている。 姫川下流に近接している寺島地区も毎年4月25日に「諏訪神社の春祭り」時に、「川祭り」の祈願祭も行い、堤防山側の万度さん地に設置してある「諏方大明神碑」・「石神様」にお祓いした竹旗を立て祈願を行っています。
  河原での釣り・河川敷での運動、堤防を散歩・ウォーキング等をしている人達も堤防決壊・氾濫があった場所(箇所)として関心をもって忘れないで貰いたい。
  今年も全国各地にて、集中豪雨・台風等により増水・洪水・氾濫・堤防決壊等の大災害が発生しています。高田河川国道事務所の皆様には大災害に備えて、今後とも河川管理・パトロール・点検・維持管理をして頂き、河川近接地区の安全・安心を宜しくお願いします。

○10月21日(土)
 曇り空の中、姫川大橋架橋上流の河川敷の運動公園広場にて糸魚川内にある某社社員(若い男女)の皆さんが多数参加されて、親睦ソフトボールの試合が2箇所に分かれ 和気あいあいに楽しく行われていた。(写真参照)

 又、河川敷の駐車場も参加者が乗ってきた車が整列駐車し、食べた・飲んだゴミ等を持ち帰り、さすが大会社の社員教育体制が行き届いていると感じた。
 7月に行われた姫川クリーン作戦にも社員が多数参加され美化活動をしていた。

  姫川の水量が少ない状況の中で、県内外(埼玉・兵庫・新潟他)の人達が訪れて河原をゆっくり歩いている姿が見られた。 11月に入ると上流に見える雨飾山・焼山等の山々が紅葉になり、天気の良い時は景色を見ながら河原に訪れる人達に期待しています。
  急に上流で気象変化により大雨が降る危険性があるので十分気を付けて頂きたい。

【事務所からのコメント】
 10月の河川愛護モニター活動について、ご報告ありがとうございました。

平成29年10月17日報告について】
  水前神社の秋大祭、姫川での祈願旗や禊ぎの儀式などについて、昨年度の河川愛護モニターさんからも事前に教えていただいていため、昨年行われた大祭の一端を見学させていただいた経緯があり、今年も無事に執り行われた事のご報告をいただき大変嬉しく思います。寺島地区の諏訪神社は、ちょうど昨年の今頃に付近を散策した際、参拝をさせていただきました。春祭りに併せて川祭り・祈願祭として行われていることはご報告で初めて知りました。やはり姫川(奴奈川姫命)と関連があるのでしょうか。
 「・・・堤防決壊・氾濫があった場所として関心をもって忘れないで貰いたい。」について、姫川を利用される方々に過去の災害や治水に対する関心を持っていただくため、大それた事ではないのですが、右岸側の今井橋下流堤防側帯と姫川ふれあい石公園下流側の高水敷に説明看板等の設置をしています。
  今井橋下流の堤防側帯に設置されている看板(写真-1)は、姫川流域に甚大な被害をもたらした平成7年7月洪水で糸魚川上刈地先の堤防決壊やそのメカニズム、被災状況、復旧工法について説明しています。また、姫川ふれあい石公園下流側高水敷には、急流河川姫川の洪水を防御する堤防・石張護岸や異形ブロックを用いた根固工などの構造を説明する看板(写真-2)の設置と、実際に姫川で使用されていた11種類13個の異形ブロックを展示(写真-3)しています。土石多くを含んだ強大なエネルギーの洪水に耐え、堤防を守ってきた状況を感じていただくため、あえて摩耗や損壊した異形ブロックを展示しております。
   
 写真-1 平成7年7月洪水で堤防が決壊
(今井橋下流右岸の堤防側帯)
 写真-2 暮らしを守る堤防と護岸
(姫川ふれあい石公園の下流側)
 
写真-3 異形ブロックの展示(姫川ふれあい石公園の下流側) 
 10月23日の台風21号では、糸魚川市能生において24時間降水量が223ミリに達する、観測史上最大の降雨を記録し、この影響で能生川の溝尾及び小見で堤防欠壊、土砂災害による海川の釜沢及び真木で河道閉塞など、市内各地で大きな被害が発生しました。姫川においては、22日の19時に風水害の体制に入り出水時の河川巡視を行うなど警戒にあたり、山本水防基準点で23日の4時30分に最高水位1.43mに達し、氾濫注意水位(0.51m)を大きく超える洪水となりましたが、大きな被害の発生が無かったことに、管理する者として大変安堵しているところですが、例年にない10月下旬に二つの台風が通過したことを思うと、この先も気を緩めることなく対処して参りたいと考えています。

【平成29年10月21日報告について】
  市民運動広場利用の様子(ソフトボールの試合)などのご報告いただきました。また、某社員の方々の良好な駐車マナーであったことやゴミを持ち帰っていただいた事など、行き届いた対応をしていたとの報告を受け、河川管理者としましても大変有り難く感謝を申し上げます。
  先月のご報告でいただいた、『市民運動広場の利用時に車両が堤防天端に駐車されていて通行車の妨げや接触事故等発生の恐れがあった』件につきましては、市民運動広場の管理者に状況をお伝えし、当座の対応として利用申請時や利用料の支払いの機会で堤防天端に駐車しない事や安全走行などの注意事項を記載したペーパーを配布し、状況を見させていただくこととしました。

  いよいよ11月です。このところ日増しに寒さが厳しくなっておりますので、お体には十分気を付けていただき、引き続き河川愛護モニター活動をお願い致します。
平成29年10月30日
糸魚川出張所