関川モニターさん(男性 80代) 妙高市在住


平成29年9月報告

【活動内容】
○河川内の樹木について
 9月4日、上流部の別所川合流地点から、矢代川合流地点について巡視を行った。水量は普段より若干多く、水路は河川中州を蛇行し、今池橋下流では二つに分かれていた。水量の増加もさることながら、河川内の樹木は、降雨のためか、生き生きと繁茂し、右岸左岸に点々と樹林化している。樹木の種類は、目視であるが、ハンノキ、竹類、ニセアカシア、柳類が目についた。7月の九州北部豪雨では、大量の流木が被害を拡大させたとマスコミが報じている。樹林対策については、河川ごとにいろいろな試みが実施されているようである。地域住民の協力を得て、公募伐採を実施している河川もあるようだ。
 当関川水系の樹林対策を教えてもらいたい。

【事務所からのコメント】
 9月期の河川愛護モニターの報告ありがとうございます。  
 変わりやすい天候の中での活動、お疲れ様でした。  
 
 9月は、西日本に大雨や土砂災害をもたらした台風18号が新潟県にも接近しました。  
 新潟県内では佐渡市両津地方で最大瞬間風速34・0メートルを記録するなど非常に強い風が吹きましたが、関川及び保倉川の管内では風水害は発生しませんでした。  
 河川内の樹木は、洪水時に水の流れの支障となり水位の上昇を招くとともに、流れの向きを変化させて堤防への水の当たりを強める可能性もあるほか、倒れた樹木が下流の橋等に引っかかり洪水をせき上げるなど、治水上の問題となります。
 また、河川巡視の際の視野も遮られ、河川管理上の支障になり、ゴミの不法投棄の温床となる恐れもあります。  
 これらの状況に対応するため、関川でも計画的に河川の樹木の伐採を行っています。  
 
 過去には、関川でも公募伐採を試行したこともありますが、樹木がまとまって繁茂している箇所があまり無く、平成26年度以降実施していません。毎年、維持工事の中で伐採及び処分を行っているのが実態です。  
 なお、伐採した樹木については、処分に要する費用を削減するべく、地域の方へ毎年1回、無償配布を行っています。主に御家庭での薪として使用されている様子です。  
 平成29年度は4月に配布を行いましたが、大人気で、配布開始からわずか30分程度で配布完了してしまいました。  
 平成29年度も、河川環境保全モニターの意見を取り入れ、環境にも配慮して伐採を行い、伐採した樹木についても地域の方へ無償配布を行う予定です。

 10月に入り、一気に秋めいてまいりました。  
 台風や前線の接近に伴う大雨により、関川の水位が上昇している時は、非常に危険ですので河川には近づかない様に御注意下さい。  
 引き続き安全に留意され、愛護モニターの活動を行って頂けます様、お願い致します。
平成29年10月
高田出張所