姫川モニターさん(男性 60代) 糸魚川市在住


平成29年7月報告

【活動内容】
 6月30日(金)〜7月1日(土)にかけて、長野県境の上流での大雨が降った影響で姫川の水量が増加したので心配で堤防からの巡視を行った

 山本橋より下流(河口部)にかけて水位が上ったので河川敷、堤防等への氾濫・危険が発生しないか等の確認をした。新幹線橋梁から河口部への河川敷内の一部が浸水、流木が発生した。(下部写真参照)

 
 【7月1日に巡視した姫川の様子】

   今月から一年間7月2日(日)中には河川敷へ浸水した水は無くなった。
   大昔に姫川近郊地区(寺島・上刈)は、今井橋右岸附近から堤防が決壊し、民家・田・畑等の水害に見舞われた苦い経験があり、上流での大雨が降った時は堤防が決壊しないか見回り、注意をしている。
   毎年、上刈・寺島地区では春の神社祭時には水祭りを実施している。
  今後とも台風、豪雨時には堤防からの巡視、見回りを行い確認をしていきます。


   7月の河川愛護月間での活動一環である「姫川クリーン作戦」に参加致しました。
    7月14日(金)9時30分より一時間かけて、姫川右岸の河口部から北陸自動車道姫川橋間の河川敷、堤防を、20団体、一般市民の約140名が3班に分かれて厳しい暑さの中で汗をかきながらゴミ拾いを行った。拾ったごみをごみ集積場に集めて、燃やせるごみ、埋め立てごみ、金物に分別した。また、外来植物を根本から抜取り作業も行った。
    クリーン後の河川敷、堤防が綺麗になり、桜堤の散歩・運動広場でのスポーツ・姫川ふれあい石公園に来た人が安心して気持良く姫川河川を利用して頂けると思います。  


 姫川の夏休み前の河川安全利用点検に参加致しました。
 7月21日(金) 9時20分から寺島桜つつみ・姫川ふれあい石公園・市民運動広場周辺を、参加者がえちごトキめき鉄道橋梁を上流側と下流側の二班(各6名)に分かれて点検を行った。

 ◆主な点検・確認内容について
  @ 河川敷地内、堤防土手等に危険物・ごみ類がないか
  A 立入り・通行止めの柵・看板に損傷、異常箇所がないか
  B 各表示板(注意・危険・方向矢印等)に損傷・異常箇所がないか
  C 安全手摺・柵の損傷、異常箇所がないか
  D 桜つつみ・市民運動公園・姫川ふれあい石公園周辺に危険な箇所がないか   

  以上を点検・確認した結果、特に異常がなかった。

※ 夏休み、盆休みで家族にて里帰りし、堤防・河川敷にて散歩、キャンプ、運動等をして安心して利用、楽しんで頂きたいと思います。

【事務所からのコメント】

 今月から一年間、姫川の河川愛護モニター活動をお願いすることとなりますが、宜しくお願い致します。

 7月の活動として、大変お忙しい中をご参加いただいた『姫川クリーン作戦』『夏休み前安全利用点検』などのご報告をいただき有り難うございました。
 
 今年7月に当所において計画・実施しました行事や7月1日〜5日にかけての姫川の出水について、私の感想を含めご紹介をさせて頂きます。

○7月に計画・実施した行事について
@ 7月14日 姫川クリーン作戦
 河川愛護月間(7月1日〜7月31日)の一環として、河川に関わる市民団体、町内会、関係行政機関等の協力をいただき、姫川右岸下流部の清掃・美化活動を   
25団体・131名の参加により行っていただきました。皆様方のご尽力により、大変きれいな姫川に生まれかわったと感じられましたし、この様な活動が啓発となってゴミの投棄がなくなり、いつまでも清流な姫川が続くことを願います。
A 7月18日 水生生物調査による水質の簡易調査
 糸魚川市立大野小学校四年生の児童12名が、姫川の流速や河川水の透視度、パックテストによるpH・CODを調べたほか、生息する水生生物の種類と、その生物の好む水質から水のきれいさを判定し、とてもきれいであることが分かりました。
 また、調査前には水難事故に遭わないための注意点や洪水から町を守るための川の管理などを、調査後には水防活動に使用される資機材を保管する大野緊急資材庫内を見学し、出水時の水防活動についても学習をしていただきました。
 ほとんどの児童が川遊びをした経験がないと伺っておりました。児童たちは清流姫川にふれ、キラキラ目を輝かせながら楽しそうに調査をしていました。この様な体験が河川や自然環境への関心を高めていただくようなきっかけになれば良いと思います。
B 7月21日 夏休み前安全利用点検
 水辺利用の増加が予想される夏休みを前に、姫川右岸側下流部などの沢山の方が集まる場所を占用者及び寺島地区の方々と河川管理者により、安全利用点検を実施しました。点検後、危険性が確認された箇所は、当日中に応急措置の対応を行いました。 河川管理者としては、どなたでも安心して河川に接することのできるような状況の整備に努めてはおりますが、河川利用者におかれましても河川空間に危険が内在するという実態の認識や自己責任による安全の確保を心がけて利用して頂きたいと思います。

○7月1日〜5日の梅雨前線豪雨による姫川の出水について
  活動が活発な前線が北陸地方に停滞し、暖かく湿った空気が流れ込んだことで、新潟県内は6月30日夜遅くから断続的に雨が降り続く中、姫川流域では7月1日未明から3日の朝にかけて広い範囲で強い雨となり、一旦、小康状態となったものの、7月3日の夜半から5日にかけて再び強い雨が降り、姫川の山本水位観測所で「はん濫注意水位」を超える出水となりました。当所では、出水中の河川巡視を実施するなど洪水警戒を行いましたが、ご報告にもあるように姫川下流部右岸の北陸新幹線姫川橋梁付近で高水敷が冠水し、減水後には沢山の流木等が高水敷に漂着しました。幸いにも姫川直轄管理区間では市民生活に大きな影響を与えるような被害は生じませんでしたが、糸魚川市内では新潟県が管理する能生川の堤防欠損をはじめ、床下浸水や土砂災害、道路冠水など多くの被害が発生してしまいました。
 近年、雨の降り方が局地化・集中化・激甚化していると言われています。今年も九州や東北、新潟県内をはじめ全国各地で大きな被害が発生していますので、引き続き気を引き締めて姫川の管理に努めて参りたいと考えています。
平成29年7月28日
糸魚川出張所