姫川は、長野県大町市の青木湖北側にある親海湿原(およみ・しつげん)を源流に、白馬村で松川と合流し、小谷村を経て新潟県糸魚川市に入り、小滝川・根知川が合流し、日本海に注ぐ一級河川です。
長さ60km(長野県35km、新潟県25km)、流域面積(雨が降った場合、姫川に水が集まる地域の面積)722km2にある市町村は、新潟県糸魚川市、長野県小谷村・白馬村・大町市であり、約1万8千人が住んでいます。
流域は山地が大半を占め、流域界には標高3,000m級の北アルプスの高峰が連なっています。また、流域の中央をフォッサマグナ西縁(糸魚川-静岡構造線)が貫通しているため、脆弱な地質で土砂災害が絶えない地域でもあります。
利用面では、標高差の大きい流域の地形を利用して、随所に水力発電所が建設され発電量は25万kW(最大総出力)に及んでいます。上流域はスキー場や避暑地などのリゾート開発が進むとともに、糸魚川市は、日本で初めての「世界ジオパーク」に認定され、四季を通じて多くの観光客が訪れています。

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  • 姫川のはじまりは?
    親海湿原(およみ・しつげん)
  • 姫川のおわりは?
    糸魚川の日本海
  • 姫川の長さは?
    60㎞
    そのうち、国が管理しているのは11km。
    その他は新潟県と長野県が管理しています。
  • 姫川に水が集まる流域は?
    新潟県 糸魚川市
    長野県 小谷村、白馬村、大町市
  • 流域の面積は?
    722㎞2
  • 流域の中の人口は?
    約1万8千人

【過去の水害記録】

発生年月日 発生原因 被害状況
1911(明治44)年
8月
土砂災害
  • 死者:23名
  • 流失家屋:26戸
1959(昭和34)年
9月
台風
  • 被害家屋:114戸
1965(昭和40)年
7月
台風
  • 被害家屋:2戸
1969(昭和44)年
8月
台風7号
  • 床上浸水:120戸
  • 床下浸水:205戸
1981(昭和56)年
8月
台風15号
  • 床上浸水:6戸
  • 床下浸水:39戸
1995(平成7)年
7月
梅雨前線
  • 床上浸水:48戸
  • 床下浸水:195戸
  • 家屋半壊:38戸
  • 流失家屋…洪水で流されてしまった家
  • 家屋全壊…全部こわれてしまった家
  • 家屋半壊…半分くらいこわれてしまった家
  • 床上浸水…床の上まで水が入ってきた家
  • 床下浸水…床の下まで水が入ってきた家
  • 農地被害…洪水の水に浸かってしまった田んぼや畑など