高田河川国道事務所

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かわこくニュース

掲載日:平成29年12月5日 
優秀賞を受賞(平成29年度事業研究発表会)
 事業研究発表は、北陸地方整備局所管行政に係る実務執行、建設技術に関して、職員等が調査・研究を行った成果を発表し、行政実務の改善、建設技術向上と普及を図り、効率的行政を推進する目的で毎年開かれています。
 今年度の発表会で、高田河川国道事務所の調査第二課中堀さんの発表「スマートフォンを活用した新たな情報提供方法の試行について」が、整備局長より優秀賞を受賞しました。また、「急流河川における高水流量観測の高度化手法について」を発表した調査第一課野村さんが、技術協会特別賞を受賞しました。
 同時に開催された広報コンクールは、映像放映やパネル展示で情報共有を図り、広報技術の向上と次代に発展・継承することを目的に実施されました。
 調査第一課山アさんの、糸魚川市姫川で行われた「平成28年度姫川・関川総合水防演習」で実践した広報「〜忘れない7.11水害 あれから20年 あの経験を未来のために〜」が、奨励賞を受賞しました。
 このたび村下事務所長より、三名に表彰状の伝達が行われました。         

前列左から中堀さん、野村さん、
村下事務所長、山アさん
 
「スマートフォンを活用した新たな情報提供方法の試行について」
【論文概要】
 この試行は、冬期異常豪雪時に通行止めや登坂不能車両など道路交通障害が発生した際、いち早く一時待機やチェーン着装、回避、取り止め等の行動変更を促すことで、大渋滞の回避、効率的な除雪作業につながります。
 従来、ドライバーは「道路情報板」や「ラジオ」からスポット的に情報を得ていますが、見逃し、聞き逃しも多く、スマートフォンでプッシュ通知を行うことで、確実に情報を提供し、渋滞、混雑の緩和を未然に防げます。
 昨冬試行した社会実験参加者の概ね80%以上の人が、プッシュ通知後、アプリで詳細情報を確認、30%程の人がライブカメラ画像から詳細情報を収集・判断しています。一方、受信したときの消音機能、所在地に応じた受信の可否、配信情報の追加など検討課題を整理し発表したものです。
 今冬も引き続き12月から社会実験を行っています。詳細は高田河川国道事務所ホームページにあります。
http://www.hrr.mlit.go.jp/takada/kouhou/kisya/h29/291130_fuyumiti.pdf
 
サービス体験の流れ
 
 「急流河川における高水流量観測の高度化手法について」
【論文概要】
 急流河川は洪水時のエネルギーにより、洪水中の河床洗掘・侵食が大きくなり、河道状況を正確に捉えることが難しくなります。一般的に行う浮子観測による流量算出では、流量精度に課題があり、正確な観測による流量算出が今後の河川計画に重要となります。
 姫川山本観測所において、ADCP(超音波流向流速計)観測、電波流速計、ビデオカメラ画像解析による流量把握等の手法で流量観測を行い、洪水時の流速・河床、流量を時系列に捕らえ観測精度や課題等を研究したものです。
 
超音波流向流速計搭載の観測艇 
 
 
 広報コンクール
「〜忘れない7.11水害 あれから20年 あの経験を未来のために〜」 
 姫川で行われた「平成28年度姫川・関川総合水防演習」にあたって、当時の災害を忘れることなく、水防や災害の備えの重要性を広報したものです。
 平成7年7月11日に発生した梅雨前線の停滞による集中豪雨は、長野県南小谷で総雨量396mm、白池で453mmに達し、姫川流域では、小谷村から糸魚川市の各所で斜面崩壊、・地滑り・土石流が発生し、建物が流出・埋没、道路や鉄道が寸断され孤立状態に陥るなど、住民の生活が困窮しました。
 糸魚川市上刈地区では、姫川の強い流れにより堤防が削られて破堤、水が溢れました。また、関川流域の妙高市(旧新井市)では、橋梁が落橋、河岸浸食により中学校のプールが流出するなど壊滅的な被害を受けました。
 
20年前の災害の記憶を思いだし日頃の備えを啓蒙
 

 
 

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