PCケーブル損傷の妙高大橋保全対策
蓑和道路管理第二課長が説明 |
国道18号に架かる妙高大橋は、昭和47年に建設されてから40年以上経過しています。平成21年にコンクリート桁内に配置されているPCケーブルの腐食・破断が発見されました。
現在、緊急・応急対応として補強ケーブルの設置、橋面防水対策、監視機器による監視体制強化(変状時に自動通報)及び定期的な調査を実施、通過交通の安全を確保しています。なお、恒久対策として新橋の架替事業も進めています。
蓑和道路管理第二課長は、損傷の主な要因、PCケーブル損傷状況の調査結果、補強ケーブル工事、たわみ量を自動計測、警報メールを発信するなど、モニタリング状況の説明を行いました。 |
先輩技術者が貴重な教訓・心構えを伝授 |
意見交換会では、昭和60年1月浜徳合、昭和60年2月鬼伏災害、玉の木災害、昭和60年7月虫生岩戸災害、長浜災害、歌災害、青海町(旧)外波災害など、国道8号を襲った土砂災害について早川副所長が概要を説明、当時、担当された先輩方から教訓や心構えを話していただきました。
土砂崩落による国道8号道路災害は、@土質、沢地形など地形的要因、A上部地域開発、改変状況と流水処理状況、B降雨、融雪など気象的要因が影響したと考えられます。
「周りで何が起きているのか周辺状況の情報把握が大変重要であること」、「巡視は亀裂、水の噴き出し、土砂の流出など十分な観察、二次災害など事故を未然に防ぐための情報収集と早めの交通規制の判断が重要」との経験談が出されました。
また、「日頃から道路管理者は交通管理者との調整を密にしておくことで、災害発生時の通行止め、復旧工事の速やかな交通規制ができる」との貴重な教訓、心構えなどアドバイスいただきました。
当時、第一線で活躍された先輩の皆様の苦労や臨機の対応などを聞くことができ、若手職員にとって貴重な財産となりました。最後に、防災エキスパートの三輪氏は、「頭の中の貴重な教訓、記憶を記録に残し伝えて行くことが大事である。」と、意見交換会を締めくくりました。 |