高田河川国道事務所

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あんぜんニュース高田

 
 
第27回技術研究発表会は大雪で中止
 2月13日(火)に予定した高田河川国道事務所工事安全対策協議会主催の「第27回技術研究発表会」は、大雪、気象状況により中止となりました。
 本技術研究発表会は、現場を担当する技術者の皆さんが、日頃の業務を通じて得た新しい建設技術の活用や改良及び、施工管理の工夫や安全対策の取り組み事例などを情報発信することで、建設事業に携わる現場技術者の技術力の向上を図るとともに、良質な社会資本整備に寄与することを目的として平成元年度から行われているものです。
 13日の上越地方は強い冬型の気圧配置の影響で、上越地域平野部を中心に広い範囲で大雪となりました。新潟地方気象台によると、午前11時までの24時間降雪量は、安塚49cm、高田43cm、能生41cm、同時刻の積雪量は安塚193cm、能生130cm、高田127cmとなりました。上信越道(上越高田インター〜上越ジャンクション)、北陸道(名立谷浜インター〜上越インター)は、雪のため午前11時30分から午後1時15分まで通行止めとなりました。
 国道8号線、18号線の交通確保にご協力いただいた除雪受注者のみなさま、応援いただいた安全協議会各社のみなさまに感謝申し上げます。
 現場等お忙しい中、今年度応募いただいた論文は57編、テーマ別内訳は下記のとおりです。
 また、発表論文に選定された論文は10編で下表のとおりです。
応募論文の内訳
 新技術・ICT
 コスト縮減
 施工計画・施工管理
 安全計画・安全管理
 施工事例
 設計・計画
 コミュニケーション・広報
 創意工夫

 4
 1
18
15
 6
 1
 1
11
 
 優秀賞に2編を選定
 発表会が中止となったことから、二次審査は会長、副会長5名により、発表論文、パワーポイントプレゼン資料による書面審査となり、審査委員投票の結果、2編を優秀賞として選定しました。また、8編については、奨励賞を授与することとしました。表彰状は発表予定者に伝達されました。
 
 優秀賞
 河道掘削におけるICT活用について
  関川上流部河道掘削その3工事
  郷土・大栄経常建設共同企業体  藤村 英明 氏

  河川改修工事のICT土工に関する管理手法について、起工測量からデータの納品のフェーズ毎に、導入効果、活用上の留意点、課題が詳細に整理され発信されており、有効性に秀でており、他工事への汎用が期待できます。
 
 横断歩道橋吊足場設置に関する安全管理
  平成29年度大潟橋他橋梁補修工事
  西田建設株式会社  滝澤 貴文 氏

 交通規制を最小限に抑え、一般交通、作業員の安全確保、違反車両の通過を想定など適切な安全対策を踏まえた仮設計画の立案・施工が行われており、横断歩道橋補修上の技術的課題と対応方法は有効性が非常に高く他工事への適用が期待されます。
 
 多くの事例は工事の参考に役立てて
 高田河川国道事務所工事安全協議会
 応募された論文は現場における課題を解決するために、多方面から検討し、独自の工夫や改良等の対策を講じています。(応募論文集CD版参照)
 発表論文は高い成果を上げられた10編の論文を選定しました。
「新技術・ICT」のテーマでは、河川改修工事と道路改築工事でのICT土工に関する事例報告であり、「起工測量」「設計データの作成」「ICT建設機械による施工」「出来形管理」「データの納品」のフェーズ毎に、導入効果、活用上の留意点、課題が詳細に整理されていました。
 建設業の生産性向上に向けて、3次元データの活用やICT建設機械の導入は、避けて通れない技術であり、活用を検討する他の現場で、多いに参考となる論文でした。
 「コスト縮減」のテーマからは、道路維持工事における転落防止柵の設置に関して、原形復旧になりがちな維持修繕工事において、取り付け金具の工夫という視点を変えたことでコスト縮減や施工の効率化を図ったもので、その発想、着眼点は、他工事においても、多いに参考になります。
 「施工計画・施工管理」のテーマからは、大型プレキャストボックスの施工における塩害対策に関し、塩害対策工事の重要性を十分に理解、予防保全や長期耐久性の確保に対する、各種の対策、工夫が、わかり易く整理されていました。塩害地域における施工上の工夫として、多いに参考となる論文です。
 「安全計画・安全管理」のテーマでは、横断歩道橋の吊り足場の設置における作業員の安全確保と一般交通の確保を意識した検討による足場施工が行われておりました。
 「施工事例」のテーマでは、簡易フィニッシャーを使用した基礎コンクリートの打設で、技能労働者不足対策と仕上がり精度の向上に対する工法検討と施工上の考察についての論文でした。また、鉛・低濃度PCB含有塗膜の素地調整では、廃棄物の減量化に対する工法検討と鉛通達に基づき作業場で行った措置について詳細に報告されていました。
 「コミュニケーション」のテーマからは、上越高等学校を招いた現場見学会についての報告です。専門知識を持っていない普通科の生徒に対して、様々な工夫を凝らしたメニューが実施され、担い手確保・育成における新たな取り組みとして今後の参考となるものと思われます。
 
 論文に課題と解決へのプロセス・結果が明快に
 いずれの論文も、図、写真等を用い、分かり易く作成されています。現場での課題・問題点と、その解決へのプロセス、結果として効果が得られ実施内容が、同種工事への汎用性につながるものと思われます。
 良質な社会資本を整備していくために、引き続き技術力の研鑽、向上をよろしくお願いいたします。
 

 
 

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