高田河川国道事務所

現在地: > ホーム > 川のこと > 重要水防箇所

重要水防箇所


重要水防箇所とは

 洪水の時には、その洪水により堤防が壊されたり、洪水が堤防を越えてあふれ出したりしないように、水防団の方々が土のうを積むなどの「水防」活動をして、堤防を守ります。そうした事態をいち早く察知するため、洪水が一定の規模になると水防団の方々は危険な箇所が無いかどうか、堤防を点検します。ただし堤防を点検する区間は長いため、現在の堤防の高さや幅、堤防の点検結果、過去の漏水などの実績などから、あらかじめ水防上重要な区間を決めておけばより効率的な堤防の点検ができ、危険な箇所の早期発見につながります。このような考えから毎年重要水防箇所を定めるとともに、洪水期の前には関係者でその年の重要水防箇所を確認する合同巡視も行われています。



重要水防箇所の考え方

 重要水防箇所は、その箇所の状況に応じて4つのランクに区分されます。
・重点区間(特に水防時に重点的に巡視すべき区間)
・重要度A(水防上最も重要な区間)
・重要度B(水防上重要な区間)
・要注意区間



重要水防箇所の評定基準

※重点区間は明確な評定基準はありませんが、重要度A区間で水防時に特に重点的に巡視すべき区間として設定しています。



種 別 重要度A 重要度B 要注意区間
堤防高
(流下能力)
計画としている規模の洪水が流れた場合に、水位が堤防を越える箇所。
※「計画としている洪水」とは、関川・姫川の場合およそ100年に1回の確率で起きる規模の降雨による洪水を想定しています。
計画としている規模の洪水が流れた場合に、あふれることはないが、計画上必要な余裕高(堤防の高さと洪水の水位との差)がとれない箇所。
※「余裕高」は関川・姫川の場合1.5mです。
 
堤防断面 現在の堤防の断面積あるいは天端の幅が、計画の半分に満たない箇所。 現在の堤防の断面積あるいは天端の幅が、計画に対して足りないがそれぞれ半分以上はある箇所。  
法崩れ・すべり 過去に堤防の斜面が崩れたことがあるが、まだその対策が施工されていない箇所。 過去に堤防の斜面が崩れたことがあり対策が施されているが、まだ完了してない箇所。  
  過去に堤防の斜面が崩れたことはないが、土質や勾配などからみて崩れる可能性がある箇所で、まだその対策が施工されていない箇所。  
漏水
(堤防から洪水の水が漏れ出すこと)
過去に漏水が起きたことがあるが、まだその対策が施工されていない箇所。 過去に漏水が起きたことがあり対策が施されているが、まだ完了していない箇所。  
  過去に漏水が起きたことはないが、過去に決壊したことがある又は以前川だったところ、あるいは堤防基礎地盤及び堤防の土質から見て、漏水の可能性がある箇所で、まだその対策が施工されていない箇所。  
水衝・洗掘 水衝部にある堤防の前面の川底が流れにより深く掘られているが、まだその対策が施工されていない箇所。 水衝部にある堤防の前面の川底が流れによりそれほど深くはないが掘られており、まだその対策が施工されていない箇所。  
橋などのある場所が流れにより掘られているが、まだその対策が十分でない箇所。    
工作物 堰、橋、樋管などのうち、護岸が取り付けられていなかったり、施設が老朽化しているなど、改善する必要があるがまだ対策が十分でない箇所。    
橋などの高さが低いため、計画としている洪水が流れた場合、橋桁がもぐってしまう箇所。 計画としている規模の洪水が流れた場合、橋桁がもぐってしまうことはないが、必要な余裕高(桁下と洪水の水位との差)がとれない箇所。  
工事施工     出水期間中に堤防を開削する工事箇所など。
新堤防・破堤跡・旧川跡     堤防を新しく作ってから3年以内の箇所。
    過去に堤防が決壊したことがある箇所。
    以前川だったところが現在は堤防となっている箇所。
陸閘     陸閘が設置されている箇所。

ページの先頭へ戻る

プライバシーポリシー