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信濃川中流域水環境改善検討協議会

第23回協議会

以下の3点について審議していただきました。

  • 第3回宮中取水ダム試験放流検証委員会結果の報告
  • 西大滝ダム減水区間
  • その他(宮中取水ダム魚道構造改善のご紹介、西大滝ダム魚道改修設計のご紹介)

第3回宮中取水ダム試験放流検証委員会結果の報告

【事務局説明】

[第3回宮中取水ダム試験放流検証委員会結果の報告]

 

 

 

【議事】

事務局:
第3回宮中取水ダム試験放流検証委員会での委員の皆様のご意見を整理した結果、以下のとおり提案する。

①平成24年度の底生動物調査の初春季調査の実施の有無は、平成23年度の初春季調査結果を平成22年度調査結果と比較し、傾向が大きく変化している場合に実施するとして、平成23年度の初春季調査結果と事務局の案を各委員個別に説明することとする。

②各年の流況(ダム放流量)の評価方法についての素案を事務局で作成し、個別に委員にご相談させていただきながら、最終的な評価方法案を次回の検証委員会までに提示することとする。


西大滝ダム減水区間

【事務局説明】

[平成23年度モニタリング調査結果、平成24年度モニタリング調査計画を説明]


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【議事】

委員:
資料-1の2頁に記されている最低限流す放流量の「概ね20m3/s」とはどういうことか。

事務局:
平成13年に信濃川工事事務所長と東京電力(株)信濃川発電所との間で覚書が交わされ、同年からサケ遡上期には試験放流量19.71m3/sの放流がされており、これを「概ね20m3/s」として記した。また、平成23年9月21日に水利使用変更許可となり、維持流量20m3/sが条件に付されたため、同年同日以降は「概ね」という文言を削除することとした。

委員:
魚類(生息・生育状況)調査結果において、千曲川(百合居橋)で14種、信濃川(宮中取水ダム上流)で21種と記されているが、それぞれ15種、22種ではないのか。再確認してほしい。

事務局:
確認された種類数の計数方法として、属止めによるカウントがあるため、千曲川(百合居橋)で14種、信濃川(宮中取水ダム上流)で21種とした。この方法については、河川水辺の国勢調査の基本調査マニュアル[河川版]に基づいて行ったが、過年度調査結果も含めて種類数を再確認する。

会長:
種類数の整理の仕方等は、学識委員に相談されたい。

委員:
平成23年度の冷水性魚類の個体数は、過年度調査結果と比べ明らかに減少しているが、評価では大きな変化は見られなかったとなっている。どうしてなのか。

委員:
魚類の個体数については、大量の稚魚が採捕されたりされなかったりするので、あまり意味はない。


その他

1.【宮中取水ダム魚道構造改善のご紹介】<東日本旅客鉄道(株)>

委員:
せせらぎ魚道は延長が長いことから、鳥類による捕食が懸念される。途中で魚類が休憩又は隠れる場があった方が良いのでは。

東日本旅客鉄道(株):
特に、休憩場所は整備していないが、防鳥対策については、別途「信濃川発電所宮中取水ダム魚道構造改善検討フォローアップ委員会」でもご指導を受けており、具体的な対応をするかどうかについては、魚道改修後にモニタリングしながら検討することとしたい。

委員:
各々の魚道の流量はどのくらいか。

東日本旅客鉄道(株):
大型魚道には約1.7m3/s、小型魚道には約0.17m3/s、せせらぎ魚道には約0.01m3/s 流下させる計画である。

2.【西大滝ダム魚道改修設計案のご紹介】<東京電力(株)>

委員:
宮中取水ダムの魚道では、ゲートが下流側に転倒する構造であるため魚類がゲート裏側に回り込んで滞留する問題が指摘されたことを受けて、昇降式ゲートを選定したという報告であったが、西大滝ダムの魚道の改修設計では基本的な構造は変えずに、ゲート部に大型魚用・小型魚用の各々越流部を設けるという報告であった。同じ課題に対して別のアプローチでの対応となった考え方を説明してほしい。

東京電力(株):
改善策を検討した中で、既存の施設を利用した改修とすることとした。

委員:
大型魚用、小型魚用の各流量はどのくらいか。

東京電力(株):
魚道の全体流量を0.26 m3/sとしている。

委員:
魚道の改修工事の予定はどうなっているか。

東京電力(株):
平成24年2月6日に「第4回西大滝ダム魚道構造検討会」を開催し、魚道の構造の改修に向けての検討内容が了承された。今後、河川法手続きに入り、平成24年度のサケ遡上期が終わったら、改修工事に着手したいと考えている。

委員:
どのような魚種を魚道の対象魚としているのか。

東京電力(株):
大型魚としてはサケ・サクラマス、小型魚としてはアユ・イワナ・ヤマメ・ウグイ等を選定した。魚種の選定にあたっては、宮中取水ダムの対象魚種とできるだけ合わせた。

委員:
宮中取水ダムの魚道まで遡上したアユに西大滝ダムの魚道までさらに遡上するのを期待するのは難しいと考える。

委員:
西大滝ダム上流域から降下する魚類の発電取水用ゲート・タービンへの迷入や、西大滝ダム下流域から遡上した魚類の放水口への迷入防止に対する取り組みをぜひお願いしたい。



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