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信濃川中流域水環境改善検討協議会

第22回協議会

以下の3点について審議していただきました。

  • 第2回宮中取水ダム試験放流検証委員会結果の報告
  • 西大滝ダム減水区間
  • その他

第2回宮中取水ダム試験放流検証委員会結果の報告

【事務局説明】

[第2回宮中取水ダム試験放流検証委員会結果の報告]

 

 

 

【議事】

事務局:
「平成22年度(1年目)宮中取水ダム試験放流結果」、「平成23年度(2年目)宮中取水ダム試験放流計画」は第2回宮中取水ダム試験放流検証委員会で了承されたので報告する。


西大滝ダム減水区間

【事務局説明】

[西大滝ダム減水区間]


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【議事】

事務局:
資料-1の13頁(冷水性魚類の経年変化(種類数・個体数))のグラフにおいて非減水年に赤色で囲む表示としているが、これは宮中取水ダムの非減水年であり西大滝ダム減水区間とは関係ないので非表示としたい。

委員:
宮中取水ダム減水区間が減水していない時の西大滝ダム減水区間の調査結果ということが分かるように、この赤色囲みはあえて残した方が良い。

委員:
西大滝ダム減水区間に関係ないので非表示でよいと思うがどうか。

委員長:
・宮中取水ダム減水区間の減水状態の表示方法については事務局に一任する。
・「平成22年度西大滝ダム減水区間モニタリング調査結果」、「平成23年度西大滝ダム減水区間モニタリング調査計画」については了承する。


その他

事務局:
西大滝ダムから取水している信濃川発電所(東京電力(株))の水利権使用許可の変更更新は平成22年10月7日に出された。申請内容は、最大取水量約171m3/s、維持流量20m3/s、更新期間20年。申請内容の審査はほぼ終わり、今後は県知事への意見照会を行う予定。

委員:
信濃川発電所の水利権使用許可の変更更新は、平成23年のいつ頃になるのか分からないが、維持流量20m3/sの河川状態で河川環境のモニタリング調査を行うことになるということか。

事務局:
いつ許可になるかは分からないが、仮に許可されれば、維持流量は通年20m3/sの河川状態で河川環境のモニタリング調査を行う。なお、平成22年10月に変更更新の申請が出されてからは、西大滝ダムでは19.71m3/sを目途として自主的にほぼ20m3/sの放流が続けられている。

委員:
既に19.71m3/sということか。

委員:
試験放流は10月1日から11月10日までが19.71m3/s、11月11日より5.56m3/s、12月1日より0.26m3/sとなっておりますが、水利権使用許可の変更更新は10月7日に申請が出されており、東京電力(株)としては11月11日以降、試験放流量よりも多い19.71m3/sを継続している。申請によれば維持流量は20m3/sで、現在の放流量とほぼ同量であり、モニタリング調査としては、ほぼ20m3/sで調査可能と考えている。

委員:
申請された通年20m3/sというのは、第19回協議会でとりまとめられた提言にあたって協議会で検討された事項に基づいていると思われる。来年ではないが、将来は宮中取水ダムの試験放流で行っているように時期別に流量変動させたらどうか。毎秒20m3であれば、年間の流量は6億3千m3/sとなる。例えば、この6億3千m3/sは固定し、夏期は20m3/sより増やし、冬期は20m3/sより減らしてはどうか。検討していただきたい。

事務局:
20m3/s放流で河川環境がどのように変化するのか検証し、そのうえで、放流に関するさらなる取り組みが必要と考えられる。その際、東京電力(株)の協力のもと、国として検討を行い、その結果を協議会に諮りたい。例えば、通年20m3/s放流を冬期は減量し、サケ遡上期等は増量するとか。また、20m3/sを最低限としてこれまでの試験放流と同じ、最大取水量約171m3/sの増取水を認め179m3/s以内とし、取水量と放水量が拮抗するようにして、増取水の水量を上乗せすることも考えられる。いずれにしても東京電力(株)の協力のもと検討していきたい。

委員:
増取水179m3/sも含めて検討をお願いする。

事務局:
これは協議会の総意ということでよろしいか。

委員長:
もちろん東京電力(株)の理解が前提になるが、協議会の総意となる。

東京電力(株):
少しでも早く河川環境改善に寄与したいため、更新申請以降20m3/sの放流を続けている。委員の皆様におかれてもこの放流状況をみていただきたい。申請どおり許可されることを望む。許可されたら、まずは通年20m3/sの検証を行い、この結果を踏まえ、発電への影響を考慮し、様々な可能性を検討したい。

委員:
平成22年の放流量のグラフをみると放流量が時折、試験放流量を下回ることがあるが問題ないのか。また、発電の水利用率はどうなるのか。

事務局:
取水量とダムへの流入量の関係で貯水位が変動するゲート開度を一定として放流されるので、貯水位が高い時には多くの水量、低い時には少ない水量となるので、概ね1日あたりの平均放流量として19.71m3/sを上回っていれば試験放流量を満足している。

東京電力(株):
補足させてもらうと、8月頃、0m3/s付近まで放流量が割り込んだ時があるが、これは魚道構造検討会での調査として、ダムから無放流時のダム直下流の水の流向等を把握するため、短時間だが放流しなかったものである。水利用率については年によって変動するが、概ね60%から70%である。西大滝ダム魚道構造検討会では、改善の方針まで策定いただいたが、会としては存続して、必要に応じて開催することとしている。


事務局:
次回協議会については、平成24年2月を予定している。


委員:
西大滝ダムの魚道についてお聞きしたい。魚道流量0.26m3/sを変えずに構造は改善されるのか。

東京電力(株):
検討会の中で、流れの減勢などについてアドバイスをいただきながら検討した結果、魚道流量は変更せず、越流水深を変化させたり、非越流部を設ける等の基本方針が確認されたところである。

委員:
宮中取水ダム取水口には、魚類の迷入防止のため水中に空気の泡を吹き出させる装置が設置されている。西大滝ダムでは検討されるのか。

東京電力(株):
西大滝ダム魚道構造検討会では魚道とその付近の構造検討を実施いただいており、取水口や放水口は検討対象とはしていない。過去に津南町長からも同様のご意見をいただいたこともあり、東京電力(株)の内部で検討しているところである。



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