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信濃川中流域水環境改善検討協議会

第6回協議会

第6回協議会では、以下の5点について協議が行われました。

  • 第5回協議会補足説明(地下水調査について)
  • 問題点の整理と主な対応手法について
  • 望ましい流量の算定手法について
  • サケ遡上調査について
  • その他

第5回協議会補足説明

年間を通して水位の変化から傾向をまとめると、第1水源、第5水源は河川との関係が認められますが、相関が高いとは言えない状態です。第4水源は河川水位との関係が薄い、第8水源は河川との関係もあるため、降雨との関係も認められ、不明瞭という結果でした。
夏場につきましては、浅井戸の水源としている井戸周辺の地下水槽には雨に起因する背後地からの供給や増水時に河川からの供給があり、井戸の取水量はそれら供給量の範囲内でおさまっているものと思われ、河川水位との関係も認められる結果となっております。
しかし、冬季には降雨は少なく、背後地域からの供給量が減少している中で、周辺地域全体の浅井戸、深井戸から消雪用として汲み上げが行われる結果、供給量は大幅に上回り、地下水位全体が低下しています。地下水位が下がった中での水源井戸の水位回復のためには、気温の上昇に伴う積雪深の減少、すなわち融雪及びこうした際の消雪用の汲み上げ減少が最も大きく関与していることがうかがえました。
以上をまとめると、河川流量と水源井戸との関係は、深井戸及び第4水源浅井戸では余り関係が認められませんでした。また、第1水源や第5水源浅井戸とは関連性が考えられました。しかし、第1水源浅井戸で見られるように、冬季に限定した場合には、井戸水位は消雪用の汲み上げの影響が大きく、河川からの供給はわずかであると考えられました。
以上のように結果報告が行われ、それについて床固高さの確認と地下水涵養域の降雨データの収集についての確認がありましたが、その他報告内容等には異論はでませんでした。

問題点の整理と主な対応手法について

前回までの協議会の中で挙げられてきた問題点について、三点に分けることができます。1つは、生育場の減少やサケの遡上の問題などに代表される動植物の生育環境の悪化、減少が、また流量の減少がもたらす大河信濃川としての景観の問題があります。もう1つは、水温や流速に関係していると思われますが、滞留部に見られる藻類の異常繁殖に代表される流水の清潔の保持の問題があります。この三点について協議が行われました。

  • 対応手法別のコストの検討について
  • 理想的な流量について検討の必要性 等々

以上をふまえて、どのくらいの流量を増やすのが適切かの議論をし、その上で、その量をどう確保するかといった議論を行っていきたいという趣旨の発言でまとめられました。

望ましい流量の算定手法について

水深、流速の変化や潤床面積の変化などを含めた生息生育環境の定量化の考え方に基づき設定していくという方法が提案されました。それについて以下の協議が行われました。

  • 流量の違いにより流れ方が変わるので、河道内のパターン化の仕方を検討する必要性がある。
  • 地点選定に際しては、景観、ことに水辺に親しむという視点も含める必要がある。
  • 夏の水温上昇対策ではアユを代表として検討してもらいたい。

サケ遡上調査について

遡上期に捕獲されたサケに発信器をつけ、発信したデータをもとにサケの行動パターンを把握するといった方法を採用し、現時点でも追跡中です。
これに対し、以下のような質疑・討論が行われました。

  • サケの母川回帰について。
  • 必要流量の算定について。

その他

次回の予定として、12月から1月で調整することになりました。また、信濃川と同じようなケースで改善された事例の紹介をしてもらいたいとの要望がありました。

以上で、第6回協議会は終了しました。



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