信濃川中流域水環境改善検討協議会
第5回協議会
第5回協議会からは、東京電力とJR東日本がオブザーバーとして参加することになりました。
第5回協議会では、以下の3点について協議が行われました。
- 冬季・春季調査(地下水調査)の結果について
- 電力の必要性について
(1)東京電力(オブザーバー出席)による説明
(2)JR東日本(オブザーバー出席)による説明 - その他
冬季・春季調査(地下水調査)の結果について
水質分析結果からは、深井戸は河川水の影響を受けていないものと考えられます。浅井戸につきましては、第8水源地の井戸は3季とも河川水と成分バランスが異なっています。屠畜場井戸では、冬季は信濃川と成分バランスが類似していますが、採水時の信濃川河川水位より地下水位が高い結果でありました。このことから、浅井戸につきましても信濃川の河川水の影響を受けていないものと考えられます。
また、地下水位等の分析結果からは、第1、第4水源地の浅井戸では、冬季の取水は行われておりませんが、4月に比べ2月は約2メートル程度の地下水位が低下している結果がありました。取水井戸の水位低下が主に冬に発生していることから、主たる要因は消雪用水の取水過剰などによるものと考えられます。
今後、イオンバランスなどの調査を行わなかった他の浅井戸の地下水につきまして、水位などの情報をさらに分析するようなことを行いたいと考えております。
以上の結果報告の後に、以下の点につき質疑が行われました。
- 出水時には浅井戸が濁る等の点について
- 第一・第四浅井戸の水位と宮中放水量の関係について検討を続けるよう要請あり
電力の必要性について
東京電力、JR東日本それぞれから、発電・電気利用の概要、環境問題からみた水力発電の有効性、信濃川での発電事業と地域への貢献について説明が行われました。
その中で東京電力からは、水利権更新以前に放流量を増加することについて社内で検討している趣旨の説明もおこなわれました。
以上の説明の後に、以下の点につき質疑・討論が行われました。
- 放流量はこれまでの取水量が確保されていれば問題ないか
- H20年より先の電力需要について
- 流下物処理の内容物について
- 流量が171t/s以上の際の取水について
- 電力の無駄のない使用への要望
- 自然にサケののぼれるような流量、水環境からは33tという数字がありそれを基本に検討してほしいという要望
その他
特に議論はされませんでした。
以上で、第5回協議会は終了しました。