洪水ハザードマップ
 洪水ハザードマップは「洪水避難地図」や「洪水・土砂災害ハザードマップ」とも呼ばれ、浸水想定区域及び想定される水深を表示した図面に洪水予報等の伝達方法、避難場所、その他洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るための必要な事項などを記載したもので、多くの市町村では全戸配布、HPへの掲載が行われています。家族や住民同士で確認しておきたい防災情報です。
 →自分のまちの洪水ハザードマップを見る
 また、一部の市町村では公共施設や電柱等に「想定浸水深」や「洪水時避難場所」が記された標識が設置されていることがあります。これは、水害に関わる各種情報を標識として表示する「まるごとまちごとハザードマップ」(※5)と呼ばれるものです。
長岡市洪水ハザードマップ(※6) 燕市のまるごとまちごとハザードマップ(※7)
信濃川が破堤した場合の長岡駅付近の想定浸水区域 数字が想定浸水深

川の防災情報
 川の防災情報は各地の観測局における雨量や水位のリアルタイムデータを携帯電話を通じて取得できるサイトで、雨雲の範囲や河川の増水状況などを確認することができます。アウトドアでのレクリエーション時や、夜間で河川を目視確認できない場合などに特に役立ちます。
 
川の防災情報のトップ画面(※8)

→携帯電話版のURL・QRコード
 http://i.river.go.jp/
 →パソコン版はこちら 新潟県のレーダ雨量 信濃川(長岡観測所)の水位変化

関係機関のホームページ
 国土交通省や気象庁など防災に関する組織では、被害予測や被害状況などを詳細に提供しています。また、多くの都道府県や市町村では気象情報や生活情報を一元化し提供するサイトが開設されています。
 このように、インターネットが閲覧できる環境であれば詳細情報の入手も可能です。
 →関係機関のホームページを見る

これからの防災情報の受発信
 科学技術の進歩、人間活動の多様化に伴い様々な防災情報発信・受信技術が開発されています。

【緊急警報システム】
 緊急警報信号を放送し、これを受信する機能のついたテレビやラジオのスイッチを自動的に入れ、地震や津波などの災害情報を一般視聴者に届けるシステムで、@大規模地震の警戒宣言、A津波警報、B都道府県知事からの放送要請 の3つの場合に限って放送されます。デジタル放送においても、ワンセグ携帯端末への緊急警報放送待ち受け機能搭載などが検討されています。

【地上デジタル放送による防災情報の提供】
 インターネットや携帯電話を使用しなくとも、テレビで気象情報や河川水位、注意報・警報、避難指示等をリアルタイムで確認することができるようになります。既に一部の地域で実用化されており、今後の有効活用が期待されています。
放送中に避難情報が表示される
地上デジタル放送のイメージ

【VICSによる防災情報の提供】
 道路情報・河川情報をリアルタイムに送信し、カーナビゲーションなどの車載機に文字・図形で情報を表示します。
ナビゲーションに浸水範囲が表示されるイメージ図

【ユビキタスネットワークによる避難誘導支援】
 CCTVカメラによる河川水位の把握、人工衛星による浸水範囲の解析、これらの情報をカスタマイズし道路に埋め込まれたICタグから携帯電話等に避難経路情報を発信する、このような避難誘導システムの開発も進められています。

 災害はいつ起きるかわかりません。しかし、被害を防いだり軽くしたりすることはできます。日ころからの防災意識の向上が、いざというときに私たちの身を守ります。

【参考資料】
※1 「平成20年の水害被害の速報値(全国・都道府県別)について
※2 「平成16年7月新潟・福島豪雨について 第14報 最終報」 国土交通省HP
※3 「2004年水害に対する住民の防災意識と防災行動に関する調査」 防災科学技術研究所HP
※4 7.13水害関連写真 三条市HP
※5 まるごとまちごとハザードマップ 国土交通省HP
※6 長岡市洪水ハザードマップ ながおか防災情報HP
※7 まるごとまちごとハザードマップ 燕市HP
※8 川の防災情報HP



※著作権・リンクについて(信濃川大河津資料館HP準拠)

Copyright (c) 2009 Shinano River Ohkouzu Bosai Center. All Right Reserved.