洪水への備えは万全ですか。5月は水防月間です。

水防とは?
 水防とは、水災の警戒、防御及び被害の軽減を図ることで、活動の中心となるのが水防団(消防団)です。水防団は洪水時には堤防の損壊や堤防が切れることを防ぐための水防活動を行います。そして、いざというときに水防活動を実践できるよう、毎年、全国各地で水防訓練が実施されています。なお、水防のための連絡体制や活動内容を記した法律「水防法」もあります。

大河津分水で実施された水防訓練
(平成18年5月)
5月は水防月間
 国土交通省では、梅雨や台風による洪水に備える時期として、5月を「水防月間」として制定し、水防の重要性を多くの方々に周知すること等を目的とし、総合的な水防演習や河川の点検・整備、水防フェアの開催などを実施しています。
水防団による水防工法の演習。
写真は木流し工法
水防工法の種類
 堤防の損壊や破堤を防ぐために、様々な工法を用います。日頃からこれらの工法を訓練することにより、いざという時の水防に役立ちます。
 木流し工法 
 こんなとき
こんな効果が
水により堤防際の水の流れが激しくなっているときや、水の流れによって堤防が欠け始めているときに用いられます。 水の勢いを弱め、堤防が崩れるのを防ぎます。 
 水防訓練の様子
月の輪工法
こんなとき
こんな効果が
水中に堤防(居住地側)から漏水した水が噴き出しているときに用いられます。 土のうを積んで河川の水位と漏水口との水位差を縮めることで水圧を弱めます。こうすることで漏水口が拡大するのを防ぎ、堤防が切れることを未然に防ぎます。
 水防訓練の様子
シート張り工法
水の流れによって堤防が欠け始めたときや堤防(居住地側)から水が漏れたときなどに用います。シートを張って堤防が洪水により崩れるのを防いだり、漏水の原因となっている堤防(川側)の吸い込み口をふさぎ漏水を防いだりします。
積み土のう工法
増水により洪水が堤防を越える恐れがあるときに用います。堤防上に土のうを積み上げ越水を防ぎます。水かさに応じて積み上げる土のうを増やします。

水防については国土交通省河川局にも様々な情報が掲載されています。「いざ」というときに、私たちは何をすべきか。水害から安全な暮らしを守るために水防活動にご協力下さい。
 国土交通省河川局水防月間


※著作権・リンクについて(信濃川大河津資料館HP準拠)

Copyright (c) 2009 Shinano River Ohkouzu Bosai Center. All Right Reserved.