国土交通省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所 やすらぎのしなのがわ

西川排水機場:工事の内容

施工期間

 

西川水門

1号機

2号機

3号機

4号機

5号機

6号機

総排水量

-

5m3/s

5m3/s

10m3/s

10m3/s

10m3/s

25m3/s

完成年

昭和48年
11月完成

昭和59年
3月完成

平成4年
7月完成

平成6年
3月完成

平成16年
3月完成

計画排水量:65m3/s
1〜5号ポンプ機場は、排水スピードを速くしたり、操作をしやすくする工夫をしています。また、最新の6号ポンプ機場でも、小型化や自動化などさまざまな新技術を採用しています。

【西川排水機場のしくみ】

西川排水機場のしくみ

1〜5号ポンプ機場は、満水待機方式の採用により排水の迅速化や操作性の向上を図り、また冷却水系統の簡素化などにより省スペース化を図っています。

6号ポンプ機場は、限られた設置スペースのため、主ポンプの高速小型化をはじめ、吸込・吐出水路の高流速化、立形ガスタービン採用などの様々な新技術を適用し、コンパクト化を図っています。

1.主ポンプ (25m3/s立軸軸流ポンプ)

 主ポンプの高速小型化によるポンプ室のコンパクト化。セラミックス軸受、無給水軸封装置を採用し、清水系統を簡素化したことによる機器の信頼性向上。

形式

立軸軸流 二床式(NS2100)

計画吐出量

25.0m3/s

計画全揚程

4.35m


■軸封装置(ラビリンスシール)
非接触計の無給水軸封装置で、メンテナンスフリーです。
■主軸
堅牢で耐食性に優れたステンレスを使用しています。
■ケーシング
ポンプの高速小型化に対応した高効率の水力性能を有しています。吐出しエルボを偏平する(偏平ベンド)ことにより据付高さ低減を図っています。
■水中軸受(セラミックス軸受)
ポンプ無水化技術の代表例です。十分な実績と信頼性を持っています。
■羽根車
高効率、良好なキャビテーション低減特性を持つ羽根です。
■山形ライナ+ベルマウス
ポンプの高流速化に対応した形状です。ポンプの吸込性能、渦流防止を図っています。
主ポンプ図

主ポンプ
主ポンプ

羽根車組付状況
羽根車組付状態

主原動機 (1610kW 立形二軸式ガスタービン)

立形ガスタービン(減速機内蔵)採用による原動機室のコンパクト化

形式

出力軸立形ガスタービン(パッケージタイプ)

定格出力

1610kW(2190pS)

使用燃料

A重油

排気方式

押込み排気方式
[燃料排気とパッケージ排気を統合]

吸気方式

直接吸気方式
[燃料用と換気用空気をダクトにより直接屋外から吸気]


■燃料ノズル
燃料を燃えやすいように霧状にして噴射します。
■出力タービン
ポンプを駆動する力を取り出します。
■燃料室
燃料と空気を混合して燃焼させ高温高圧のガスを造ります。
■空気圧縮機タービン
高温、高圧ガスから空気圧縮機を動かす力を取り出します。
■空気圧縮機
吸気した空気を圧縮して燃焼室に押し込みます。
■出力軸
減速機やポンプに力を伝えるための軸です。
主原動機図 主原動機

主原動機

中央操作室
(1) 運転支援システム
運転支援監視操作設備を導入し、誤操作の防止や円滑な運転の支援を行います。
(2) 遠方監視システム
遠方からの迅速・効率的な操作など、将来的な運転方法にも対応できます。
(3) モニター監視操作の採用
グラフィックパネルを省略しモニター監視することで、操作の信頼性向上とコスト縮減を図りました。
中央操作室

中央操作室

監視画面の一例

監視画面の一例