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三国川ダムのかたち

ダムを建設するときには、その地形・地質や環境に1番あったダムのカタチを考えます。三国川ダムは当初の新潟県による予備調査で、重力式コンクリートダムでの建設が予定されていました。しかし実施計画に従い調査を進めていくうちに、粘土、砂利、岩石を利用してつくるロックフィルダムが最適だということになりました。

粘土や岩石を積み上げて造るロックフィルダムは、周りの自然景観と溶け込みます。粘土は水を止め、砂利はねん土が流れ出すのを防ぎます。 また、岩石は、全体をおさえてダムを安定させる役割をもっています。


三国川ダムで採用されたロックフィルダム
ロックフィルダム
三国川ダムで採用されたロックフィルダムは、中央遮水型のロックフィルダムです。石や砕いた岩石・粘土を材料として盛り立てて中央のコア部に粘土で水を通しにくい層をつくり、その周りに粘土が外に流れ出ないように抑えるフィルター層(じゃり)をはさんで、外側にロック(岩石)を並べた三層構造になっています。ダムの底の面積が広く重さが分散されて地盤に伝わるため、基礎地盤にかかる力がコンクリートダムに比べてはるかに低く、コンクリートダムが必要とするほどの強度を必要としません。このため、比較的地質の悪いところでも構築可能です。また、手近にある岩などの材料を用いて建設できるため、工事費が安くなるなどの特徴もあります。