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多自然川づくりは、平成2年(1990年)「多自然型川づくり」として、河川が本来有している生物の良好な生育環境等に配慮し、あわせて美しい自然景観を保全・創出するため開始されました。
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「多自然型川づくり」は定着しつつある一方で、依然として画一的な標準横断形での河道計画や、河床や水際の単調化など、課題の残る川づくりも見られました。
<緩勾配を優先させたため、極端に河床幅が狭くなっている事例>
<みお筋が固定され、河床に植物が繁茂した事例>
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「多自然型川づくり」が始まって15年が経過した平成17年(2005年)、これまでの「多自然型川づくり」を検証し、今後の方向性について検討を行うため、「
『多自然型川づくり』レビュー委員会 」が設置され、平成18年(2006年)提言がとりまとめられました。
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提言を踏まえ、特別なモデル事業であるかのような誤解を与える多自然「型」から脱却し、普遍的な川づくりの姿として「多自然川づくり」を展開することとしました。
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「多自然川づくり」の新たな展開を図るべく、「
多自然川づくり基本指針 」を定め、多自然川づくりをすべての河川における川づくりの基本として取り組んでいます。
<水際部の変化を復元した事例>
<瀬・淵を再生した事例>