氾濫のメカニズム

■堤防決壊のメカニズムを大きく分類すると下記のとおりです。
■なお、複合的な要因となる場合も多いことに留意が必要です。
河川水の越水による堤防決壊
・河川水が堤防を越流する。
・越流水により土で出来た川裏(河川と反対側)の法尻が洗掘される。
・堤防の裏法尻や裏法が洗掘され、最終的に崩壊に至る。
洗掘1
河川水の浸透による堤防決壊
【パイピング破壊】
・高い河川水位により地盤内に水が浸み込み、川裏側まで水の圧力がかかることにより、川裏側の地盤から土砂が流出し、水みちができる。
・土砂の流出が続き、水みちが拡大して、堤防が落ち込み、最終的に崩壊に至る。
洗掘1

【浸透破壊】
・降雨や高い河川水位により水が浸透し、堤防内の水位が上昇する。
・堤防内の高い水位により、土の強さ(せん断強度)が低下し、川裏側の法面がすべり、最終的に崩壊に至る。
洗掘1
河川水の侵食・洗掘による堤防決壊
・河川水により堤防の河川側が侵食・洗掘される。
・河川水による侵食・洗掘が続き、最終的に崩壊に至る。
洗掘1