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第5章  大切にしよう! みんなの自然


自然に親しむことから始めてみよう


大町市の西側には、「日本の屋根」といわれる日本アルプスの山々が連なり、緑豊かな森林には多くの動物や植物が生きている。そして山や森から発する川…。
そんな自然環境をいつまでも大切にするためには、まず身近に親しむことだ。その第一歩として、龍神湖の自然観察で「自然に接するときのマナー」を実践することから始めてみよう!

●フィールド・マナーを実行しよう
1.ゴミは持ち帰る

自分のゴミを持ち帰るのは最低限のマナー。ゴミは自然の景観をだいなしにするだけでなく、野生動物の生活にも大きな影響を及ぼします。捨てられたゴミの中のヒモが小さな動物や野鳥の身体に巻きついてとれなくなってケガをしたり死んだり、空き缶に残った汁にひかれて小さな動物が中に入り、出られなくなって死んでしまうこともあります。
あるいはクマなどがゴミをあさって自然界にはない味を覚え、人里に現れて人を襲うこともあります。

2.散策コースをはずれない
龍神湖の散策コースは、林道あり、木製デッキあり、舗装路ありとバリエーションに富んでいます。柵などの設置は、転落防止など安全対策や植物や貴重な野生動物の保護などを目的としています。また、たとえ手すりや柵が設けられていない場所があっても、コースの外に出ないようにしましょう。「歩く」という行為でさえ、自然に与える影響は大きいのです。

3.野生の鳥や動物にエサを与えない
たとえば、山の中で木の実や昆虫類などのエサをとって食べていたニホンザルに、人間がパンやお菓子などを与えると、野生を失って自分でエサをとれなくなり、冬を越せずに死んでしまったり、また人里に出て農作物を荒らすといった深刻な事態が発生します。


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