大町ダムと高瀬ダムでは形が全然違うのはなぜ?
ダムは地質の違いなどにより構造上、大きく3種類に分かれます。大町周辺には、日本の代表的な3タイプのダムがあります。
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●重力式ダム(大町ダム)
ダムに水を貯えると、ものすごい水圧がダム本体にかかります。その水圧をダム本体の重さで支えようとするのが重力式ダム。ダムの底部は頑丈な岩盤の上に乗っていなければなりません。 |
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●フィル式ダム(高瀬ダム・七倉ダム)
岩のかたまりや土で造るダム。ダムの中心に粘土質で固められた水を通さない層をつくり、岩や土のすきまを通ってきた水をシャットアウトします。地盤の弱いところでも建設できるのが特徴です。 |
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●アーチ式ダム(黒部ダム)
ダムにかかる水圧をアーチ作用によって両岸の岩盤に伝えてやるのがアーチ式ダム。ダムの両岸の岩盤が良質で頑丈であることが条件で、ダムの厚さが薄く、コンクリートの量が重力式より少なくてすむので経済的です。 |
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