トップページ > 高瀬渓谷観察ノート

第4章  高瀬川と人びとの暮らし


高瀬川の水害


ふだんは美しく豊かな自然にあふれた高瀬川も、大雨が降ると洪水を引き起こし、まちや農地を襲うこともある。高瀬川は昔から川の流れがたえず変化する荒れ川で、洪水が多く、大雨が降ると水があふれて大きな被害が生じることがたびたびあった。大町ダムの最も大きな役目は「災害からみんなを守る」ということなんだ。

●高瀬川流域の水害の歴史

鷹狩山展望台から望む大町ダム
北アルプスの山々から流れ出す高瀬川や鹿島川などの大小の河川は、大町市街を貫くように流れているので、大昔から何度も大きな洪水を引き起こし、農地や建物、人命に多くの被害を与えてきました。特に1969(昭和44)年8月の集中豪雨による高瀬川の大洪水は、大町の人びとに大きな被害をもたらしました。



記録的な大水害  
1885(明治18)年: 高瀬川筋の多くの堤防が破砕し、田畑・林野に大きな被害が発生し、山崩れにより、道路が遮断されました。
1907(明治40)年: 高瀬川の氾濫によって住宅・田畑が流出しました。
1969(昭和44)年: 8月11日の高瀬川流域に降った大雨によって葛温泉の旅館の建物3棟が流出し、下流の家屋234軒が被害にあい、水田233.6haが水びたしになるなどの被害が発生しました。


BACK INDEX NEXT











ページトップに戻る