トップページ > 高瀬渓谷観察ノート

昆虫類

●アサギマダラ(マダラチョウ科)
飛び方は流れるようにゆるやかですが、一度驚かすと空高く舞い上がって消えてしまいます。気流に乗って滑空するので、長距離移動できるチョウです。樹林地周辺に生息するため、大町ダムの散策コースでも見ることができます。

●ヒメギフチョウ(アゲハチョウ科)
北海道、東北地方、群馬県赤城山周辺、山梨県・長野県・新潟県を中心とする中部地方に分布します。山地の落葉広葉樹林にすんでいるチョウです。4月末から5月初旬にかけて、ちょうど桜の花の咲くころダム湖付近を飛ぶことがあります。

●キンモンガ(フタオガ科)
キンモンガ(金紋蛾)は昼間活動性のガです。そのためチョウとまちがわれます。このガの幼虫はリョウブ科のリョウブを食べて育ちます。大町ダム周辺にはリョウブの木が大変多いので、キンモンガが多く飛びます。人にとっても、リョウブの葉は飢饉のときは大事な食料だったといいます。

●エゾハルゼミ(セミ科)
ハルゼミトともに、日本産のセミ類の中で最も早く、5月中~下旬に出現します。体長は30mm程度で、「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケ」と鳴きます。一匹のセミが鳴きだすと、ほかのセミが合唱する習性があります。

●エゾゼミ(セミ科)
7月上旬に現われ、針葉樹林を好んで集まり「ギィー」と連続したやかましい声で鳴きます。体長は40mm程度でセミの仲間では大形の種類です。エゾゼミより小型のコエゾゼミも鳴きます。


両生類

●カジカガエル(アオガエル科)
4~5月から初夏にかけて、渓流で日中美しい声で鳴きます。よくカジカが鳴くといわれるのは、魚のカジカではなくこのカエルのことです。産卵期は5~7月で、川の浅いよどみや湖水の遠浅の石の下に産卵します。大町ダムでは、金沢広場付近の沢で声が聞こえる時があります。


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