アルプスSABO NEWS

Date:
2013/12/04
「焼岳火山噴火対応訓練」を実施しました
 平成25年11月29日(金)にキッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)で松本砂防事務所主催による「焼岳火山噴火対応訓練」を実施しました。

 焼岳(標高2,455m)は長野県・岐阜県境に位置し、ひとたび噴火活動が活発化した場合、噴石や火砕流、土石流により焼岳周辺や上高地内の観光客・登山客が被災する危険性があります。
 そこで、焼岳噴火活動時の減災対策や情報提供に関して各行政機関及び地元関係者が迅速かつ的確な対応をとれるように、シナリオシミュレーション方式による図上訓練を昨年度に引き続き実施しました。

 訓練は、昨年度実施した長野県側の関係行政機関(長野地方気象台、松本砂防事務所、長野県※1、松本市※2)と地元関係者(上高地町会、上高地観光旅館組合、北アルプス山小屋友交会、上高地消防隊)に加え、今年度は報道機関も訓練者として参加しました。
※1 長野県危機管理部、建設部、松本地方事務所、松本建設事務所
※2 松本市危機管理部、市民環境部、商工観光部

 訓練に先立って、京都大学防災研究所 地震防災研究部門 大見准教授(地震予知研究センター上宝観測所長)により、焼岳の火山活動の現状について講義を行い、活火山である焼岳の特性等踏まえた上で訓練に入りました。

 訓練の進行役は、慶應義塾大学 商学部 吉川教授、岩手県立大学 総合政策部 伊藤准教授が行い、各機関混成のグループに分かれ、松本市防災担当責任者の立場で噴火レベル切り替え時の対応や、噴火前兆時において、繁忙期の上高地を想定した避難計画の作成などをグループ内で話し合い、各グループの代表者が参加者の前で発表しました。
 訓練参加者は、焼岳火山噴火対策協議会で作成された焼岳火山防災計画の内容で、具体的に示されていない行動について、どのように対応するべきか確認することができました。

 今後も防災訓練を積極的に行い、災害時に備えていきたいと考えています。
京都大学防災研究所
大見准教授 講義
慶應義塾大学 吉川教授(左)
岩手県立大学 伊藤准教授(右)

訓練の様子
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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