松本砂防事務所では、平成25年8月26日(月)から30日(金)の5日間、長野県北安曇郡白馬村・小谷村、新潟県糸魚川市において、東京都、静岡県、岐阜県の大学生3名(男性1、女性2:1~3年生各1名)が参加して、「北アルプス東麓の中山間地域の生活と砂防事業を学ぶ」をテーマに、キャンプ砂防2013in松本を開催しました。
○キャンプ砂防2013in松本のカリキュラム
1日目:国土交通省及び松本砂防事務所の事業概要
2日目:崩壊地状況調査と砂防施設見学(白馬村等)
3日目:崩壊地状況調査と砂防工事現場見学等(小谷村)
中山間地域を知る体験(小谷村伊折集落等)
4日目:フォッサマグナミュージアム及び砂防工事現場見学(糸魚川市)
5日目:意見発表会
参加した学生からは、有意義なキャンプ砂防であり、参加してよかったとの感想がありました。
○主な意見や感想
・砂防事業や事業に関わる人と直接接することができ、理解が深まり興味を持った。
・人命や社会インフラ等を守る公共事業の重要性を感じた。
・砂防施設は、下流域に住む住民にも恩恵があるので、下流域の住民をはじめとして、
誰でもが砂防について知る 機会を増やすことが重要である。
・具体的な事例を知ることが出来たので、今後の大学での勉強に経験を生かすことが
出来ると感じた。
・長野県を訪れ、次回はじっくり見て回りたい。行ってみたい場所がいくつもできた。
・普段立ち入れない工事現場に入って説明を聞くことによって、現場の苦労や砂防堰堤の
必要性を理解することが出来た。
・工事現場は安全対策を何重にもとっており、天候に左右される厳しい環境の中で工事が
行われていることを学んだ。
・中山間地域の現状や取り組みを聞けたことが勉強になった。
・砂防と地域について考えることが増えるきっかけになった。
「キャンプ砂防in松本」は、毎年8月に実施しています。砂防事業や事業に関わる人と直接接して砂防に対する理解を深め、また、中山間地域の現状や取り組みを学び、砂防と地域について考えるきっかけにもなると思います。
松本砂防事務所では、キャンプ砂防を通じて、今後の学生生活に活かされる体験や進路選びに役立つ場を提供するとともに、管内の地域の魅力についても発信していきたいと思います。
※ 「キャンプ砂防」は、国土交通省の砂防関係機関における就業体験や中山間地域での生活体験等
をすることで、砂防に対する学習意欲の喚起と高い職業意識を育成するとともに、砂防に対する理解
を深め、土砂災害防止に関する意識を向上させることを目的に平成8年より実施しています。