アルプスSABO NEWS

Date:
2013/9/26
上高地(梓川河川敷)において防災通信訓練を実施しました!

  平成25917()、松本市上高地地先の梓川河川敷において、防災通信訓練を実施しました。
  訓練内容は、山岳観光地として有名な上高地内で発災したことを想定し、そこから北陸地方整備局本局がある新潟市に対して衛星通信回線を構築して映像(動画)と音声(電話)を伝送するものです
  当日は、梓川上流部にある奥又白沢付近の河川敷を本訓練の実施場所に定め、Ku-SAT(ケーユーサット:衛星小型画像伝送装置)1台を設置し、展開・衛星補足・撮影・通信運用・撤収までの訓練を行いました。


  Ku-SATは、衛星(JCSAT-2A)を使用することで災害現場に通信用回線が無い場合でも、現地への機材搬入が可能で上空(SSE)が開けている場所さえあれば、発電機による電源を用いて衛星通信回線を構築することが可能で、災害現場とその情報を必要としている遠隔地の災害対策本部等の間を接続し、動画像と音声のやり取りを行うことができるため、これまでも東日本大震災をはじめとする多くの災害現場で活躍しています。

  一方で平時に運用する機会が少ないことから、非常時に遅滞なく速やかに展開・運用するための訓練を定期的に実施しています。 

今回の防災通信訓練では撮影した映像の伝送先を国土交通省内としていましたが、北陸地方整備局では既に松本市を含む関連市町村や、一部の自衛隊施設とも光ファイバケーブルによって情報共有できる体制にあることから、今後は市町村主催の防災訓練等とも連携しながら、非常時の対応に備えた体制拡充や機材整備にしっかりと取り組んで参ります!

なお、当日は付近で松本市主催による陸上自衛隊ヘリコプターを使用した避難訓練も行われ、事務所職員1名もこの訓練に参加(ヘリ搭乗)しております。
 こちらの様子もSABOニュースにてご紹介しておりますので、是非ご覧下さい。



Ku-SATの設営状況
防災通信訓練の様子
Ku-SATの機材一式
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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