アルプスSABO NEWS

Date:
2013/3/04
「火山噴火対応防災訓練」~焼岳の噴火に備えて~
 去る平成25222()13001700松本砂防事務所の主催により、長野県松本合同庁舎を会場として、焼岳(2,455m)の火山活動が活発になった際の図上訓練(シナリオシミュレーション方式)が行われました。

 訓練は、「焼岳火山噴火対策協議会」構成機関のうち、長野県内の行政機関のコアメンバー及び上高地の地元関係機関で開催しました。国土交通省松本砂防事務所、長野地方気象台、長野県、松本市、上高地観光旅館組合、上高地町会、北アルプス山小屋友交会、上高地消防隊の8機関、約30名が参加しました。
 訓練を行うにあたり、信州大学理学部 三宅教授による「焼岳と火山に関する講義」を行い、活火山である焼岳の特性等踏まえた上で、訓練を行いました。

 シナリオシミュレーション方式訓練とは、進行役(慶應義塾大学 商学部 吉川 教授、岩手県立大学 総合政策部 伊藤 准教授)が定めた役割の立場(今回は、松本市防災担当責任者)に立ち、提示された具体的な状況と質問に対し、どう対応すべきかをディスカッションして回答する方式の訓練です。
 今回の訓練は各機関混成のグループにより、松本市防災担当責任者の立場として噴火の前兆時における松本市の広報紙掲載案の作成や噴火時に対応すべきこと等をグループ内で話し合い、各グループの代表者が参加者の前で発表することを行いました。訓練参加者は、自分の所属機関以外の必要な行動と考え方を認識し、各噴火レベルに応じた他機関との情報共有について理解を深めました。

 今後、立場を変えて防災訓練を実施し防災意識の向上、啓発をおこなっていく予定です。

 松本砂防事務所としましても訓練を積極的行い、災害時に備えていきたいと考えています
信州大学理学部三宅教授講演
訓練開始時の様子
訓練時の様子
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


アルプスSABO NEWS一覧へもどる