アルプスSABO NEWS

Date:
2012/10/26
大北地域の高校の先生が浦川の現場見学に来ました!
 平成24年10月20日(土)に大北地域の高校(*1)の社会科教師7名が、稗田山の崩壊の状況や浦川の土砂流出の状況、砂防工事の状況などを見学しました。

 姫川流域にある浦川の源頭部稗田山は、明治44年に大規模な山腹崩壊をおこしました。日本三大崩れ(*2)の一つにも数えられている大規模な崩壊で、深層崩壊であると考えられています。この崩壊した土砂が浦川を流下し姫川本川を堰き止め死者23名を出す大災害となりました。浦川の上流部(金山沢)には、崩壊した土砂が今でも堆積しており土砂流出を続けています。

 見学は、稗田山の崩壊した土砂が姫川を堰き止め天然ダムを形成した時の湛水した跡が記されている姫川上流部の下里瀬地先や県道が土砂で埋もれ付け替えた跡が残る馬車道、浦川スーパー暗渠えん堤や現在施工中の工事箇所(3箇所)を見学後、金谷橋から稗田山の崩壊状況を眺めました。

 当日は、紅葉にはまだ早かったですが天候にも恵まれ清々しい一日でした。参加した先生方も説明に熱心に耳を傾けておられました。


(*1)参加した先生方は、池田工業高等学校(1名)、大町高等学校(3名)、大町北高等学校(3名)です。
(*2)日本三大崩れとは、富山県の「鳶山崩れ」(常願寺川)、長野県の「稗田山崩れ」(浦川)、静岡県の「大谷崩れ」(安部川)をいう。


砂防工事現場で(浦川下流第1号砂防えん堤工事現場((株)相模組))
金山橋の上から稗田山を望む
稗田山崩壊を書いた幸田文の文学碑前で(小谷村石坂地先)
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


アルプスSABO NEWS一覧へもどる