６月５日（日）、日本山岳会信濃支部主催による第６５回ウェストン祭が、上高地にあるウェストン碑の前で執り行われました。

　ウェストン祭は、明治から大正にかけて３回訪日し、日本人に登山の楽しさ、素晴らしさを伝え、日本アルプスを世界に紹介した宣教師のW.ウェストンを偲んで、６月第１日曜日に開催されています。

　ウェストン祭では地元の安曇小学校代表による献花が行われた後、同校４年生から６年生までの生徒による合唱、日本山岳会信濃支部２代目支部長でもあった詩人の故尾崎喜八の詩の朗読等が行われました。
　また、ウェストン祭の前日に行われる、島々宿から徳本峠を越えて上高地まで歩く「記念山行」は先月末の雨で林道の途中に土砂崩れがあり、今年は中止となりました。
　今年の講演は、昨年から松本市の観光大使になられた登山家の田部井淳子さんでした。

　これから上高地は本格的な夏山シーズンとなります。ウェストン祭はその訪れを祝うお祭りでもあります。今年も多くの方々が安全に登山をされ、北アルプスの自然の素晴らしさを体験して貰いたいと思います。