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7月14日(金)。松本市安曇小中学校の小学校3年生を、梓川出張所に迎えて、出前講座を行いました。学校が出張所の近くなので、小学生に来ていただきました。
来ていただいたので、「出前」ではなく、テイクアウトって言うべきでしょうか?
予定の8:45より、ちょっと早めに来ていただきました。
安曇小学校3年生と、先生です。
本当は全員で6人なんですが、一人が風邪のため、5人になってしまいました。
元気なあいさつでした。
わが梓川出張所としては、初めての経験です。MSSEで前出張所長の塩原さん、現場で工事をしている川瀬建設(株)から藤崎さんと奥原さんのお二人、出張所のメンバーの総勢8人で迎えました。
お話ししたのは、@梓川出張所の仕事 A砂防堰堤の仕組み B実際の土石流の映像 C砂防と生活との関わり・環境との兼ね合い D昭和20年の島々谷川(地元)の災害について
E砂防にまつわる苦労話 F出張所の情報収集設備について、です。 |
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出張所の仕事は荒井技術係長が担当しました。
管轄区域だとか、砂防施設とか、ちょっと難しい話ですが、できるだけ優しい言葉で説明するよう心がけました。
みんな、熱心に聞いています。 |
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模型を使っての土石流の実験は目玉です。
外山事務係長が、川の働きから説明しました。
川の働きは@削る A運ぶ B堆積、の三つです。土石流は、この三つの働きのうち、「削る」と「運ぶ」の働きが大きくなったときに起きます。砂防ダムは、一度にたくさん削らせない、一度にたくさん運ばせないようにして、災害を防いでいます。 |
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川の働きについて勉強中です。
雨が降ったときに川の水が濁っているのは、川の水に土が混じって流れているからです。大雨で川の水が増えて、流れが強くなると、100dを超えるような大きな石が流されることもあります。
水の力を感じるちょっとした実験では、みんな水の重さにびっくりしていました。 |
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土石流模型実験です。
砂防ダムが整備されていない方の模型で、家が土砂に飲み込まれてしまう様子に、思わず「ワッ!」と声が上がりました。
砂防ダムが整備されている方の模型で、砂防ダムが土砂を止めた様子には、「おお!止まった!」と歓声が上がりました。
砂防ダムが埋まってしまって、そこにまた土石流がくるとどうなるでしょうか?と問題を出すと、子供たちはみんな「あふれてしまう」と答えました。でも、砂防ダムは埋まっていてもちゃんと役に立つのです。
埋まってしまった砂防ダムにさらに2回土砂を流して実験しました。子供たちは砂防ダムが満タンになっても土砂を受け止める様子に感心していました。 |
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→この後、砂防ダムがない方で、「もう1回土砂を流して!」とアンコールがあったので、やってみました。
被害が拡大しただけなんですけど…… |
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実際の土石流の映像で、川岸が削られていく様子や、巨大な石が押し流されていく様子に、びっくりしながら、画面に見入っていました。 |
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子供たちの興味は尽きず、休憩時間中も、ミニ模型で、土石流と崖崩れと地滑りについて説明しました。
「こんなにたくさんメモした」
「もう書く場所がない」
と、喜んでもらうことができました。
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この後、出張所2階の災害対策室に移り、砂防と生活・環境との関わり、砂防の苦労話と情報設備について説明しました。栗林所長の講義で、砂防と生活・環境との関わりについて、勉強中です。
カワネズミや、イワナ、ヤマメ、あるいはクマタカといった動物にも配慮して、工事をしていることを勉強しました。
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MSSEの塩原前出張所長の苦労話では
「○○で、土石流が発生した」「現場に急行せよ」という事態になったときに、「どの道を通っていったらよいか」などということを瞬時に判断するためには、管内のすべての場所を把握しなければいけません。
また、砂防の仕事に休みはありません。真夜中でも、大雨が降れば連絡が来て、出勤しなければいけません。
そんな苦労話に耳を傾けていました。
川瀬建設さんによる工事現場の説明では、重機を上からつるして、急斜面での作業を行う工事の写真を見て、
「おっかねぇ!!」
と、歓声が上がりました。
でも、工事現場での安全管理のためには、「おっかない」という気持ちが大切なのです。おっかないと思うから慎重に行動し、それが事故を防ぐのです。
工事現場の大変さを理解してくれたようです。 |
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荒井係長、再登場で、出張所の情報収集設備についての説明です。 子供たちは、大きなモニターに映し出された画像に感心していました。特に、島々谷川のカメラが自分たちの学校をとらえた映像には、
「そこそこ」
「アップにして」
と歓声が上がりました。
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予定より少し早めの8:30から、約2時間の講座になりました。
私たちにとっても、初めての経験でしたが、子供たちは砂防について理解し、喜んでいたので、
一安心しました。
子供たちもどきどきしていたようですが、私たちにとってもどきどきの経験でした。
しかし、砂防について私たち自身が基本を振り返るよい機会にもなったと思います。
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