黒部市立たかせ小学校で防災教育

掲載日:2019/02/18

 近年、全国各地で局所的な集中豪雨が起こっており、大規模な災害に繋がる可能性があります。このような状況を踏まえ、国土交通省黒部河川事務所では、黒部市立たかせ小学校5年生を対象に防災教育を実施しました。

 まず初めに、黒部川がもたらす恵みについて説明しました。防災教育というと災害の恐ろしさばかりを強調しがちですが、自分の住む地域の良さを理解した上で、時に起こりうる災害について考えてもらいたいためです。その後、黒部川で過去に起こった洪水のこと、近年全国各地で豪雨による災害が起こっていることを説明しました。

 水害時に避難せず自宅に留まる人が多数いる現状を学んだ上で、黒部川で集中豪雨による洪水が起こった場合にどう行動するかグループに分かれて話し合いました。
 話し合いには、黒部市のハザードマップの他、雨の降り方や自宅の位置、家族など大人が近くにいないなどの仮定条件を提示し、自分なら「避難するか」「なぜ避難する(しない)のか」「避難する(しない)時に気をつけることは」について話し合い、結果を発表しました。

 発表では、「今すぐ避難する」という意見が多かったものの、グループの中で避難する・しないについて意見をまとめるのに苦労した様子が見られました。これは、自分なりに状況を想像して最善の方法を考えた熱い話し合いの結果だと感じました。

 最後に、近年の水害時に避難せず被害に遭った方々の意見(みんなが大丈夫そうにしているから…、今まで大丈夫だったから今回も…、自分だけは大丈夫、と思う人間の心理)を紹介しました。もし実際に豪雨災害が起こっても、今回の防災教育や話し合いの経験を思い出して、冷静に情報を収集し、災害から自分の身を守る行動を選択してほしいと思います。


たかせ小学校防災教育 概要
■日時:平成31年1月31日(木) 10:35〜12:15
■参加者:黒部市立たかせ小学校5年生


  • グループ討議の様子

  • グループ討議の想定条件

※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。