桜井高校生が部活で砂防を学ぶ
平成30年8月8日(水)、富山県立桜井高等学校でものづくりに興味を持つ生徒が集まって活動している“土木部”の生徒さん10名(土木科4名、普通科6名)を、小黒部谷流域の工事現場に招き、現場見学会を開催しました。
本見学会は、普段目にすることが無い上流域での厳しい施工環境の中で実施している砂防工事について、実際の現場を見ることで、砂防堰堤の整備や公共工事に関する知識を深めてもらうことを目的としています。
生徒さん達はまず、黒部峡谷鉄道のうち工事用車両として運行している車両に乗り込み、終点駅の欅平まで約1時間30分かけて移動しました。欅平の奥鐘橋を渡り黒部川本川に流れ込む祖母谷の砂防施設や、観光客が行けない工事用トンネルを通過し小黒部谷の砂防工事の現場を見学しました。
これまで観光客として欅平に訪れたことのある生徒さんもいましたが、はじめて工事用トロッコの乗車やスケールの大きい砂防工事現場を目の当たりにし、砂防を知らなかった下流域の安全を守っていることがわかった、など、砂防をはじめ公共事業について学んでいただきました。
最後に、桜井高校OBで現場に従事している若手の先輩技術者と意見交換を行い、先輩からは「地図に残る仕事」「災害から地域を守る仕事」「現場でものができあがる充実感」ごいった内容のお話を聞き、それぞれが将来に向けて考える場となりました。
−意見交換会での高校生からの感想など−
○砂防のおかげで安全に生活できて幸せだと思う。将来多くのたくさんの命を守る仕事につきたい。
○ここ(欅平)に家族ときたことがあったが、砂防の施設は知らなかった。今日、砂防について下流域の安全を守っているということがわかった。
○これまで完成したものしか見たことなかった。はじめて動いている現場をみて、時間がかかりたくさんの人とかかわりあいながら進めているとわかった。
○様々な工程の積み重ねで人々の役に立つ仕事だとわかった。
○先輩から話を聞いて建設業もいいなと思った。
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