「富山県立桜井高校生徒が宇奈月ダムの役割を学ぶ」を実施しました。

掲載日:2017/11/22

 平成29年10月31日(火)に黒部河川事務所の所在地である黒部市において、土木を学んでいる富山県立桜井高校の1年生40人を対象に、当事務所が計画・施工し、現在管理している宇奈月ダムについて見学会を実施しました。

 宇奈月ダムまでの移動中に国土交通省の組織や整備局の事業範囲、黒部河川事務所が治水系の仕事である河川、ダム、砂防、海岸の事業すべてを実施している事務所であることなどを紹介しました。
 また、通過した道路が宇奈月ダムを作るために改修された道路であることや、宇奈月温泉の観光への配慮から、温泉街を迂回するために橋を架けたことなど、ダムの施工当時について紹介をしました。

 宇奈月ダムでは、普段は入ることが出来ない堤体内にある監査廊を見学し、監査廊に掲示してあるパネルを使って、監査廊が国として初めてとなるプレキャスト工法や、宇奈月ダムの特徴である排砂設備のゲートやライニング材の工夫について学びました。引き続き、排砂路ゲート操作室を見学し、排砂操作時には、上流の出し平ダムとの連携のために、関西電力(株)と連携して操作することなどを学びました。

 案内の最後に桜井高校の土木科のクラス会長より、『排砂路に固い石(段戸石)で補強されているなど、私たちの生活を守るために様々な工夫がされていることに驚きました。』と土木技術への感想とお礼があり、案内を行ったダム課長からは、宇奈月ダムを見学した記念として、恒例のダムカードをプレゼントし、見学会を終えました。
 宇奈月ダムが完成した年に生まれた高校一年生達が、今後も土木を勉強し、建設界の担い手として建設界の魅力を知り、就職を考える上で建設界を選択肢の一つに、さらに国土交通省を選択し、今回見学した宇奈月ダムの管理担当となる未来となることを期待しています。


  • ダムの堤体内(監査廊見学)

  • 操作室見学

  • ダムカード贈呈

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