黒部川の上流部・中流部・下流部でくろべ水の少年団が「水生生物調査」を行いました。

〜今年度の調査結果〜

掲載日:2017/09/13

 水生生物調査は、河川愛護や水質浄化に関心を持っていただくことを目的に、昭和59年度から水生生物の生息状況観察し、その生息状況から簡易的に水質状況を把握しています。

 黒部川では黒部市内の小学4〜6年生から構成される「くろべ水の少年団」が、7月29日(土)に黒部川下流部(下黒部橋付近)、黒部川中流部(音沢大橋付近)で、8月20日(日)に上流部(鐘釣)で水生生物調査を実施しました。
 水生生物の調査方法は、川の中の水生生物を網等で採取したり、石に付着している水生生物を採取し、指標生物の写真や説明と見比べ、確認や分類を行った後、『きれいな水』『少しきたない水』『きたない水』『大変きたない水』の4段階で判定するものです。

 7月29日(土)はあいにく朝から雨が降り続いており普段よりも川の水量が多い状況のなか、中流部を午前中に、下流部を午後から調査しました。子供達は、小雨も混じった中の調査にもかかわらず、川の中の石を元気に拾い上げ水生生物を見つけ観察していました。
 8月20日(日)は黒部川の上流部に向かいましたが、冷夏を象徴するように上流部に近づくにつれ蒸し暑さが少しづつ和らいでいきました。調査地点の最寄りの黒部峡谷鉄道鐘釣駅では、黒部河川事務所の職員が到着した子供達に川で安全に遊ぶ方法や水難事故防止についての説明を行いました。その後、全員で水辺まで徒歩でむかい、例年よりも水量が多かったため子供達は注意深く川の中へ入り、水温、流速、pH、COD(化学的酸素要求量)などを計測し、水生生物の採取に取りかかりました。
 子供達は、下流部では見かけなかった種類の水生生物を見つけたり、川の水の冷たさや、近くに温泉が湧いていることに驚いていました。

 なお、今年度の水生生物調査の結果については別添のとおり「きれいな川」の指標となる水生生物が多く採取されており、今年度も上流、中流、下流すべてで「きれいな水」と判定されました。


  • 水生生物調査の様子

  • 集計結果

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