「公共通信が途絶した場合を想定した訓練」を実施しました。

掲載日:2017/06/30

 平成29年6月26日(月)に黒部河川事務所管内において「土砂災害防止月間」の取り組みの一環として事務所職員を対象とし『大規模土砂災害が発生し、公共通信が途絶した場合等を想定した訓練』を実施しました。

 本訓練では、大規模災害により電気などのライフラインが途絶した場合や土砂災害が山中(黒部川上流支川の黒薙川等)で発生した場合に情報(映像)伝送すること等を想定し、以下の3つの訓練を行い、機器の操作方法や手順を確認しました。

@情報コンセントによる情報伝送訓練
・時間:9:30〜11:30
・場所:黒部川左岸7.1kp(黒部市若栗地先)
・参加者:14名
・内容:黒部川左岸7.1kpの情報コンセントと可搬端末装置をつなぎ、ビデオカメラで撮影した映像送信やマイクロ電話の通話訓練を実施。
【情報コンセントとは】
現場の情報(映像や音声)を管内の光ケーブルで伝送するために管内32箇所に設置された専用の差し口。

A災害対策室における初動の機器立ち上げ訓練
・時間:13:30〜14:30
・場所:黒部河川事務所 災害対策室
・参加者:16名
・内容:災害発生時、事務所へ最初に招集した職員が災害対策室に設置されている機器の立ち上げが行えるよう機器操作方法の訓練を実施。

BKu-SATU設営および映像伝送訓練
・時間:14:40〜17:00
・場所:黒部河川事務所 駐車場
・参加者:14名
・内容:Ku-SATUを2台設営し、ビデオカメラで撮影した映像の送受信訓練を実施。
【Ku-SATUとは】
現場の情報(映像や音声)を高度約36,000kmの軌道上にある通信衛星の中継により伝送する可搬型の通信装置であり、災害時に被災地の映像を事務所で入手したり、可搬型であるため通信設備がつながっていない関係自治体へ設置し映像提供が可能となったりします。

 訓練中や訓練後に以下のような質問や指摘が積極的に出されました。
・操作方法のマニュアルに追記があった方が分かりやすい
・情報コンセントの電柱箇所とハンドホール箇所それぞれで訓練し、通信してはどうか。
・雨天時の制約が多く作業が難しい。工夫が必要。
・Ku-SATUが可搬式ではあるが、大きいのでほくりく号(ヘリコプター)で輸送に課題がある。

当事務所では定期的にこのような訓練を続けていくことで、より実践に対応した防災能力の向上に努めたいと考えています。


  • 情報コンセント設備可搬端末装置等の設置状況

  • 災害対策室の機器操作説明状況

  • Ku-SATU設営状況

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