〜 富山県立大学出前講座 現地見学 実施 〜

掲載日:2015/12/03

 黒部河川事務所は、富山県立大学工学部環境工学科2年生(11名)を対象とした出前講座の2回目として、11月23日(月)に現地見学を行いました。
 現地見学の目的は、直接、宇奈月ダム、急流河川黒部川、下新川海岸を見学することで、土木構造物の役割や黒部川・下新川海岸の状況について肌で感じ、土木工学への興味を深めたり、課題(黒部川の総合土砂管理)の取りまとめに役立ててもらために実施したものです。
 当日は、この時期としては珍しく好天に恵まれたことから、予定していた見学箇所すべてについて、バスから降りて見学をすることができました。
 宇奈月ダムでは、施設内を見学する前に、池田ダム課長からダムの役割や宇奈月ダムの目的・概要説明を行い、その後、大夢来館(だむこんかん)、ダム監査廊を歩きながら堤体内(ダム内部)に設置されている設備を確認し、最後に、排砂水路に降りて、連携排砂が行われる際に土砂が流れる場所の摩耗対策について見学しました。
 午後からは、伏木調査課長の案内で、宇奈月ダムから愛本までの黒部川の様子をバスの中から確認し、その後は、黒部川扇状地の扇頂部に設置されている愛本床止工や愛本堰堤の役割、黒部川の河道状況、急流河川対策として設置されている霞堤・巨大水制・縦工、魚類の生息に配慮したやすらぎ水路、昭和44年8月の洪水で決壊した福島堤を見学しました。
 最後に、下新川海岸に移動し、黒部川の東側に位置する入善町園家地先の侵食対策として設置されている海岸堤防・離岸堤・副離岸堤の状況と黒部川河口左岸側に隣接する黒部市荒俣地先の荒俣海岸の砂浜回復状況を確認してもらい、一日の行程を終了しました。
 今回の現地見学を通して得た内容が、課題の取りまとめや今後の授業の参考になれば幸いです。


  • 宇奈月ダム排砂水路にて

  • 愛本床止工の役割について説明(黒部市下立地先)

  • 海岸構造物について説明(下新川海岸入善町園家地先)

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