第26回黒部川土砂管理協議会開催


開催日時 平成21年5月25日(月) 10:00〜12:00
場所 入善まちなか交流施設 うるおい館 2F イベントホール
議事次第
1. 平成21年度連携排砂計画について
2. 平成21年度連携排砂に伴う環境調査計画について
3. 平成20年度出し平ダム湛水池内ボーリング調査結果について
4. 第31回黒部川ダム排砂評価委員会開催結果について
5. 平成21年度連携排砂計画及び連携排砂に伴う環境調査計画に関する関係団体からの意見について

協議会委員名簿



第26回黒部川土砂管理協議会



◇協議会の結果◇
平成21年度連携排砂計画、平成21年度連携排砂計画に伴う環境調査計画については、了承する。
連携排砂実施にあたっては、今回出された意見を踏まえて、適切に実施されたい。



[主な意見]
(委員A) 今回の説明で、連携排砂・通砂後の措置の時間短縮という話があったが、あれだけ大幅に時間が短縮できるのであれば、非常に環境に与える影響も少ないということで、そこは評価できるのかなと思う。
  それから今年の連携排砂計画も、総量としては37万mということでほぼ平均的な数字で、去年と比べてそんなに大きな変化はないが、説明にあった短時間集中豪雨対策を試験的にやりたいという背景事情の中に、去年とか一昨年の8月の集中豪雨では、時間が短くて連携通砂を実施するに至らなかったが、実施しないと翌年度の排砂時の環境負荷の増加が懸念されるので、やらなければいけないという説明になっている。去年は連携排砂計画で32万m、今年は37万mの計画であり、しかも37万mにしては振れ幅があって、前後の何mから何mの幅というのはかなりある。そういう状況の中で堆積土砂が増えて、環境負荷のためにこれをやらなければいけないというのはちょっと数字的にどうなのかなと思う。それよりは、例えばダムの湖底に酸素を供給して土砂の変質を抑制し、その効果を把握するとかと言ったほうが私はわかりやすい気がする。
  対策を打ち出した割には、今年の数字がそんなに大きな数字になっていない。昨年の不発があったことによって土砂が堆積して、今年この短時間集中豪雨対策をやらなければいけないというシナリオは説明として流れが如何かと思う。それであれば、違う説明をしたほうがわかりやすいと思ったわけであり、試験実施をしてはいけないと言っているわけではない。
(座 長) 今の短時間集中豪雨対策の目的、効果をどう説明するかという意見について、事務局から何かあれば。
(事務局) 平成21年1月の第30回黒部川ダム排砂評価委員会で説明したときには、昨年度よりも多くの土砂がダム湖内に入ってきていたことがわかっている。その要因について実施機関で検討した結果、8月の短時間集中豪雨時に大量の土砂が流れ出てきたからということを、評価委員会で報告した。一方、今回の5月測量の結果を受け、決定した目標排砂量は、去年より若干多めだが、昨年度と同程度の量という結果だった。その理由はあくまでも1月から5月にダム湖内に流入する土砂の量がたまたま少なかったからであると実施機関では考えている。
(座 長) 短時間集中豪雨対策を試験的に実施するということについてはどうですか。
(事務局) 平成21年3月に開催されました第31回黒部川ダム排砂評価委員会においても、実施計画についての評価として、計画に沿って出来るだけ忠実に実施することとの意見をいただいているので、予定どおり実施したいと思っている。
(座 長) よろしいですか。
(委員A) わかりました。
(委員B) 1つ、短時間の出水でダム湖内にどれほどの堆積があるかというのは我々もまだ明確につかんでいないので、今回の位置付けも試験的に実施させていただき、効果を把握したいというふうに思っている。
  過去2年間、試験通砂を実施しようとしたが、最近の気象状況の変化から、今までのやり方では、また今年も通砂できない可能性もあり得るとの背景もあり、そして特にここ数年、ゲリラ的な豪雨が多く、それに対応した通砂方法にもなっていないということで、試験通砂に加えてもう1つ、短時間集中豪雨対策としての通砂というふうなものを試験的に実施し、その効果も見ていこうと思っている。言われたとおりそれほど効果はないかもしれないし、ひょっとすれば、出水波形とか出水する場所によって、土砂が堆積している箇所で出水すると非常に多くの土砂が流入する可能性もあるので、その辺を試験的に実施させていただき、評価していきたいというふうに考えている。
(座 長) ありがとうございました。よろしいですね。
(委員A) はい。
(座 長) その他、連携排砂計画についてご意見、ご質問等ありますでしょうか。ちょっと専門的な話でわかりにくいところもあるかと思いますが。
  資料−1の3ページに赤字で示された箇所が今年度新しくなった部分ということで、大きく3つあります。1つ目は目標排砂量が37万m、振れ幅である想定変動範囲が31万mから41万mということ。2つ目に、(6)の排砂後の措置に必要となる水容量が確保されるまでということ。これは時間の短縮措置のことです。3つ目が、一番下の特記事項の8番に書いてあります短時間集中豪雨対策を試験的に実施するということ。これは先ほど委員Aのほうからもご質問があった点です。
(委員C) 今年の一つの目玉というか、短時間集中豪雨対策というのがあると思うが、試験的に実施されるということで、確実にデータを収集し、その結果を検証して今後に生かしてほしいと思うのが1つ。
  それから、これまでも申し上げてきているが、排砂・通砂に加え、新しい短時間集中豪雨対策の実施に当たり、農業、漁業への影響が極力小さくなるような最大限の配慮、努力をお願いしたい。
(座 長) ただいまの話は、実施に当たっての要望ということですね。
(委員C) はい。
(座 長) わかりました。事務局から何かありますか。
(事務局) 委員Cの発言のとおりである。実施に当たっては適切に配慮しながらやっていきたいと思っている。
(座 長) よろしいですか。
(委員C) はい。
(座 長) それでは、特段のご意見、ご質問がないようですので、本日のまとめをさせていただきます。
  今日は、前回の協議会でのご意見を踏まえて作成しました平成21年度の連携排砂計画及び連携排砂に伴う環境調査計画について説明、報告をさせていただいております。関係団体から若干の要望もございましたが、この計画につきましては了承されたと考えます。
−以 上−




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