(委 員) |
出し平ダムの底質に関して、近年、リンが増加傾向にあるという報告があったが、リンはどんな状況で生成されるのか。 |
(事務局) |
リンは一般に植物や鉱物そのものに由来している。
評価委員からは、排砂によるものとは考えにくいが、温暖化等による流域全体の変化というようなことも可能性としてはありうるという意見もあった。
事務局としても流域全体から見た水質の傾向を整理しているが、現状ではまだ解明できていない。今後も努力していきたい。
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(委 員) |
海面漁業者から海域環境を良くするため、下水処理にあたっては、窒素、リンの海域への流出を抑制すべきという意見を聞いた。解明に向け努力して欲しい。 |
(事務局) |
窒素、リンの上昇は、一般的に生活排水等人為的負荷の流入が問題となるが、出し平ダムの場合はそれが原因とは考えられない。引き続き検討する。 |
(委 員) |
昨年8月に不帰谷の崩壊があったが、上流域の土砂崩壊もリンの上昇に何らかの影響があるのか。 |
(事務局) |
不帰谷から流れ出た土砂の成分がどういうものかの検討も必要であると考えている。 |
(委 員) |
出し平ダム底質のNo.1地点において、CODが9月調査時に過去最大値となっている。出し平ダムの上流から流入した土砂の影響とも考えられるが、追加調査の結果を来年度の環境調査計画に反映してほしい。 |
(事務局) |
今年雪解けと共にもう一度現地へ入り、ダムに一番近いNo.1地点で、どういう傾向になっているのか調べるため複数点調査する。
No.1地点はダム直上流部であり、細かい粒径のものが堆積しやすい地点である。これまで1測線(川幅約80m)に1箇所しか調査しておらず、複数点調査する。 |
(委 員) |
今後、扇状地全体の地力の回復という観点から、洪水時や排砂時の農業用水の取水について考えてほしい。 |
(事務局) |
専門家に意見を聞いたところ、効果も認められるが、用水路の維持管理が一番の問題であり、試験的にやるのも一つの手段とのことであった。 |
(委 員) |
従来より関係団体の意見を聞きながら細心の注意をはらい、連携排砂を実施しているところであり、今後ともそのようにお願いしたい。 |
(事務局) |
関係団体から頂いたご意見、ご提案については、今後も各団体と調整しながら検討していきたい。 |