平成18年度 金沢河川国道事務所 記者発表資料
平成18年7月17日〜19日 梅雨前線出水について(第4報)
平成18年7月19日 8:00現在
梅雨前線の影響による大雨の影響により、16日9:00の降り始めから、19日8:00現在で梯川流域の流域平均雨量は累計で418mm、手取川流域の流域平均雨量は累計で478mmとなっています。
この大雨により、梯川
埴田水位観測所(右岸9.87k付近、鴨浦橋下流)
にて17日8:00に既往第2位となる4.91m、
19日1:00には既往第4位となる4.39mのピーク水位を観測
しました。
19日8:00現在、警戒水位を上回る2.88mを観測
しています。(既往最高水位は平成10年9月22日、台風7号
出水の5.07m)
手取川
鶴来水位観測所(右岸14.3k付近、天狗橋上流)
では、17日7:30に2.44m、
19日1:50に2.50mのピーク水位を観測しました
。
19日8:00現在、指定水位を上回る1.22mを観測
しています。
安産排水機場では、17日7:15から14:30までの約7時間にわたって、排水ポンプ2台(計2m3/s)による安産川の排水実施しましたが、
18日20:00から再び排水ポンプ2台による排水を開始し、19日8:00現在も実施
しています。
手取川ダムでは、17日5:20にダム最大流入量約1,011m3/sを観測しましたが、全量ダムにより貯留を行い、洪水調節を行いました。
19日8:00現在も、ゲート操作による洪水調節を実施中
です。
梯川では、17日4:40に小松市長の内水湛水被害による出動要請を受けて、(1)川田川樋管(右岸6.6k)、(6)九竜橋川排水樋管(左岸2.2k)、(2)下浦樋管(右岸9.0k)の3箇所に国土交通省所有の排水ポンプ車3台(30m3/min 2台、60m3/min 1台)と照明車2台を派遣し、排水作業を行いました。
18日18:10から再び排水ポンプ車3台による排水を開始し、19日8:00現在も実施中
です。
また、前川排水機場では、17日4:00から排水ポンプ4台(計62m3/s)により、前川・木場潟の排水を行っており、
19日8:00現在もポンプ4台が稼働中
です。
今回の梯川の出水により、小松市では17日5:20に災害対策本部を設置、5:38に小松市14町会に避難準備が指示されましたが、18:26に災害対策本部が解散されました。その後、
18日20:41に再び小松市で災害対策本部が設置され、22:14と22:26に、合わせて12町会に避難準備が指示されましたが、19日4:40に解散
されました。
梯川では、19日の出水では(1)川田川樋管(右岸6.6k)、(2)下浦樋管付近(右岸9.0k)、(3)軽海用水頭首工上流(左岸11.2k)、(4)能美大橋下流(左岸6.8k)、(5)白江排水樋管上流(左岸6.4k)、(7)佐々木町樋管(左岸7.3k)、(8)コノ下樋管(右岸8.0k)の
7箇所で内水による湛水を確認
しています。
(4)能美大橋下流(左岸6.8k)では、17日に町内会約50名が梯川堤防に土のう積み工150mの水防活動を実施しました。
また、加賀市柴山潟の浸水被害を把握するため、国土交通省所有の可搬型画像伝送装置(Ku-sat)を設置し、県に映像配信を実施しています。
現在は、手取川及び梯川においては水位は低下してきていますが、金沢河川国道事務所では高い水位状況を考慮し、
防災体制を継続中
です。
(樋管、地点名の番号は別添参考図の番号と対比しています。)
《別紙》
参考位置図
【PDF:557KB】
梯川 前川排水排水機場によるポンプ排水状況
7月17日撮影
手取川出水状況
7月17日撮影
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