平成16年度 記者発表資料
 
「手取川正常流量検討調査」のための
「試験放流」を実施しています。
 
平成16年8月27日

 国土交通省金沢河川国道事務所は、手取川(直轄管理区間)の正常流量検討調査のために試験放流を実施しています。



【調査の目的】

 手取川は、夏場などの渇水期になると、河川水が伏没してしまい瀬切れ(川の表面から水が無くなる事)が生じてしまう区間があります。
 このような状況では生態系や景観にも影響があると考えられるほか、手取川の河川水は手取川扇状地の地下水の重要な涵養源でもあり、地下水への影響も懸念されることから、このような伏没の状況を調査するために、鶴来町白山地先の白山合口堰堤から試験放流を行い、これにあわせて手取川下流部で流量観測や地下水観測調査を実施することで、河川水の伏没・還元の機構を解明するための基礎資料とします。

【「手取川水系河川整備基本方針」に基づく調査】

 平成15年10月に決定された「手取川水系河川整備基本方針」では、「流水の正常な機能を維持するために必要な流量に関しては、河川及び流域における諸調査等を踏まえ、手取川が有すべき水量を今後調査検討し、明らかにしたうえで決定する。」とされており、今回の調査は、この方針に基づいて行うものでもあります。
※手取川水系河川整備基本方針は、金沢河川国道事務所ホームページよりご覧いただけます。
   (アドレス:http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/

【調査実施内容】

○正常流量の検討のための調査に必要な放流の内容
  放流期間 平成16年8月21日(土)から9月5日(日)までの土、日曜日に実施しています。
  放流量 流量の異なる3ケースを設定し、白山合口堰堤より放流します。

    ※降雨等により河川の流量が多いときは実施しません。

【来年度も継続調査】

 白山合口堰堤からの試験放流は、来年度の夏期も継続して実施する予定でいます(詳細未定)。


 


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