平成16年度 記者発表資料
 
能越自動車道穴水道路の工事を再開します
〜希少な猛禽類への配慮〜
 
平成16年8月5日
  • 工事現場付近で営巣していた希少な猛禽類(ハチクマ)の巣立ちを確認。
  • 猛禽類の営巣が終わり工事による影響がなくなったため、一時中止していた一部の工事を本日より再開することとしました。
  • 平成18年春の供用に向け鋭意事業を進めて参ります。


1 現状

 穴水道路周辺には希少な猛禽類が生息していることが以前より分かっており、自然と調和した工事を進めるため、(財)日本鳥類保護連盟石川県支部の協力を得て調査を行っている。今年度の調査で工事現場付近での営巣が確認され、平成16年6月1日より一部の工事を一時中止していたが、7月21日の調査により営巣していた猛禽類の巣立ちが確認され、前記財団法人との協議の結果、工事による営巣への影響がないと判断されたため、工事を再開することとした。

2 再開する工事の概要

  工 事 名:七海道路その2工事
  工  期:平成16年3月31日〜平成17年1月17日(延期する予定)
  中止期間:平成16年6月 1日〜平成16年8月4日
  再開時期:平成16年8月 5日
  工事内容:道路土工18,000m3、法面工5,100m2、擁壁工1,100m2

3 影響

 今回の一時中止により全体工程へ影響が生じているが、平成18年春に供用できるよう、努力していく。
 

 
(参考)
ハチクマ:
 
「哺乳類及び鳥類のレッドリストの見直しについて(環境庁,1998年6月)」より、現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種(準絶滅危惧)となっている。特徴は、ハシブトガラスより大きい。上面は褐色か黒褐色だが、下面は白から茶色、さらに黒っぽいものまでさまざま。長く幅の広い翼に長めの尾をもつ。北海道から九州に夏鳥として渡来。春と秋に各地で渡りが見られる。
 
 
<添付資料> 位置図



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