梯川は安全か?

 梯川は洪水を日本海へ流す能力が低く、小松市周辺の地形が平坦で低いこともあり、昭和30〜40年代の相次ぐ洪水により支川八丁川・鍋谷川等では氾濫を繰り返してきました。

 氾濫の原因は河川改修の遅れもありましたが、梯川本川の‘器’が小さいため支川の洪水が梯川に流れ込めないことにより氾濫したものと考えています。

 最近では、平成10年9月22日の台風7号による洪水で、尾小屋雨量観測所において、短時間に146mmの降雨により梯川が増水し、白江町、佐々木町、古府町等で梯川が満杯状態となり、消防団の方々等による懸命な水防活動(4カ所の土のう積)や、赤瀬ダムの洪水調節でかろうじて氾濫をまぬがれました。

 このように梯川は、河川の勾配が緩い(約1/5,600)前川合流点から白江大橋付近までが他の区間に比べ洪水を安全に流すための‘器’が小さいため、重点改修区間として、前川合流点から上流に向かって順次改修を進めています。

▼平成10年9月台風7号直後の梯川4km付近より上流を望む

消防団による必死の水防作業
▲消防団による必死の水防作業

▼洪水を調節している赤瀬ダム
洪水を調節している浅瀬ダム

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