海岸侵食から国土を守る

離岸堤
【背景】
 日本海の冬の荒波を受ける石川海岸は、古くから海岸侵食を受けてきました。昭和30年代に石川県が災害復旧事業として海岸堤防などの整備に着手しました。
【直轄事業の始まり】
 その後、抜本的な対策に取り組むため、昭和36年度より、松任市・美川町(ともに現在の白山市)の海岸の一部で石川県に代わって、国の直轄事業がスタートしました。
 その後、昭和53年度には、根上町(現在の能美市)の海岸も国の直轄事業とし、海岸侵食を防ぐために、離岸堤などを設置する事業を進めてきました。
 平成16年度からは、海岸侵食が著しく護岸などの災害が頻発している小松市と加賀市の海岸についても国の直轄事業として整備を始めました。
【事業の完了】
 平成17年1月5日には、松任市・美川町(ともに現在の白山市)・根上町(現在の能美市)の海岸の一部で、海岸侵食を防ぐための事業が完了したので、国から石川県に管理を移管しました。

石川海岸(河川局・直轄海岸工事施行区域 L=17,518m)

石川海岸

石川海岸は金沢市の西方に位置し、白山市、能美市、小松市、加賀市の4市ににわたる海岸です。

※L=17,518m は各工区の合計

海岸工事の紹介

  1. 新型人工リーフ函体製作 (H17.1掲載)
  2. 新型人工リーフ据付前 (H17.6掲載)
  3. 新型人工リーフ据付状況

3.新型人工リーフ据付状況

 平成17年7月に、金沢港で製作した新型人工リーフ(函体ブロック)を、小松工区(小松市浜佐美地先)に5函据え付けました。

 函体据付施工時において、「小松空港」が近隣にあるため、航空法(高さ制限45m)の規制を受け、据付時は「大型起重機船3000t吊」から「500m吊起重機船2台」の相吊り形式に変更して据付をしました。

新型人工リーフ運搬経路図
 金沢港で製作された函体ブロックは、大型起重機船(3000t吊)によって、能美市吉原釜屋地先の海岸まで運搬します。
  500t吊起重機船2台によって、函体ブロックは、小松市浜佐美地先に据え付けられました。
(写真は、平成17年7月16・17日の現場見学会の様子)
  大型起重機船が「航空法(高さ制限45m)の規制を受けるため、函体ブロック能美市吉原釜屋地先の海中に仮置きし、ここから500t吊起重機船2台(相吊り)によって、据付箇所まで運搬します。

函体ブロック断面図

携帯電話による海象情報提供

アドレス http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/i/

携帯電話による海象提供

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