金沢河川国道事務所

第6回活動 --平成23年2月4日(金)

  • 講義(深層崩壊について) 、今年度活動総括  
「深層崩壊」 今年度活動総括
  • 白峰での交流体験 〜白峰雪だるままつり参加〜
雪だるまづくり−八坂神社前 雪だるまづくり−八坂神社前  雪だるまづくり−八坂神社前 雪だるまづくり−八坂神社前 雪だるまづくり−八坂神社前  雪だるまづくり−八坂神社前  雪だるまづくり−八坂神社前   雪だるまづくり−八坂神社前  雪だるまづくり−八坂神社前  雪だるまづくり−八坂神社前 
  •  〜白山砂防科学館前にて雪だるまづくり〜
雪だるまづくり−白山砂防科学館前 雪だるまづくり−白山砂防科学館前 雪だるまづくり−白山砂防科学館前

活動感想
【伊藤(真)】1月に入り、雪の日が多く、白峰はどれだけ雪が積もっているのかと心配でしたが、当日はお天気も良く、雪だるま作りにも精が出ました。でも、雪の多いのにはビックリでした。町の人達が毎日雪と悪戦苦闘されている様子があの屋根雪を見ただけで分かりました。今回、壁面の中の雪だるま作りは、皆さんいろいろ工夫され可愛く出来上がったと思います。来年は小さなバケツかボールを用意したらいいですね。「深層崩壊が日本を襲う」視聴では、豪雨によって小林村が一瞬に飲み込んだ土砂災害は恐ろしい光景でした。高台に避難した住人達はまさかこんな大惨事になるとは思っていなかった事でしょう。自然災害の恐ろしさを痛切に感じたビデオでした。 人の力で少しでも災害を防げることを願っています。

【伊藤(弓)】[深層崩壊が日本を襲う視聴]最初、予定の所要時間を聞いたときは長いなーって思ったけど、始まってみたら内容に引きずり込まれてあっという間に時間がすぎました。台湾での実際の出来事で、本当にその恐ろしさが実感できました。行政で綿密に危険標示がしてあり、観測しているのにもかかわらず、それ以外の場所でゲリラ豪雨が起きた結果、一瞬にして大被害が起きてしまったのです。近年、あちこちでゲリラ豪雨が起こっているので、本当に恐ろしいし、不安です。一昨年の山口地方での集中豪雨で道という道が寸断され、土石流、山くずれが起きるのをたまたまそこに遭遇したので、余計にそう思います。[雪だるままつりでの交流体験]雪のマイクロバスからの外の風景は余りに大雪で、これでは雪だるま作りどころではないのではないかと心配でした。積雪は多かったけど、除雪がしてあり、雪だるま作りは順調でした。童心に帰って楽しみながらできました。皆で力を合わせると、それぞれステキな雪だるまができてうれしかったです。翌日、家族と一緒に又見に行きました。後日、友人から雪だるままつりって今年で終わりらしいよって聞きましたが本当でしょうか。

【加藤】台湾・小林村にて、台風による大雨で発生した深層崩壊について視聴し、大変解りやすかったのと、一瞬にして450名の命が奪われる恐ろしさも実感しました。深層の地盤までもが崩壊土塊となる比較的規模の大きな崩壊現象で、土石流により天然ダムが形成され、決壊し下流に氾濫し、被害が大きくなってしまう。深層崩壊が発生する原因は長期に渡る降雨や融雪・地震など。地形的な事やいろいろな要素が含まれて起こる天災だと思いますが、少しでも可能性のある斜面の特定や規模の推定が出来る研究が進む事を願っています。午後からの雪だるま作りは生まれて始めての大雪を見られ、楽しく参加出来ました。また、白峰の食べ歩きや見学をさせていただき、雪だるまを見ていると心がなごみ優しくなれる気がしました。写メールで今年も県外の友達に送り、大変に喜んでくださいました。次回から、雪だるまのテーマを話し合って決めて作ったら良いのではないでしょうか?

【上口】晴天だ。“連日続いた降雪 TVも新聞も豪雪の報ばかりでどうなるのだろうと案じた厳冬”。青空 乾いた歩道 白銀の里山 何と夢のような雪だるまの祭典。AM、安達技師より深層崩壊、今年度の活動、地域交流の講義を受け、PMの活動、雪だるま用の装飾品を作る。昨夏の台湾高雄県小林村の深層崩壊の映像をみせて頂く。この映像をニュースでみたときの言葉にならなかった恐怖?目をこすりたくなるような現実、ドラマではない現実なのだと心が滅入った。くい入るように何回も何回もみた。今日は家のTVの何倍ものスクリーンだ、最初のとき気付かなかったけど生残者数名の皆さん、今頃になって落ち込んでられるのではなかろうかと案じられます。どうか悲しみを乗り越えて下さいと願うのみです。あの土砂の下に沢山の住民がねむってられるのですね。昔物語のボンベイの話はやっぱり本当なのだ。小林は戦前、小林巡査の姓からついたとか…きっと住民から慕われたお方なのだろう。別当谷の崩壊統計を取りはじめてからの日本全国で29位の災害とか。何と無残と思ってたのに小林村の惨状をみせて頂いて納得。こうなると死者を悼むのは勿論だが生残者の方が痛ましい。森田美由紀アナは悲しみを秘めて静かな鎮魂の祈りのナレータだった。きっとしばらくは心が騒いだと思う。忙しい勤務を抱え乍ら吉村課長、藤田さんの共著“大規模土砂移動検知システムについて”はゆっくり読ませて頂きます。PM、だるまの設置箇所は山岸さんのご自宅前のメインストリートの一部だ。山岸さんのお宅は白峰の文化財だ。ご門が正門と通用門と二つもある。雪国らしくがっちりとした構えだ。屋根雪がうず高く積もってる。山岸さんはご当主の奥様、そんな重責を少しも感じさせない山岸さん。いつか「早く孫の顔をみたい」と語った山岸さんの心中が少しわかった。山岸さんに「余 頑張らないで頑張って」と訳のわからないエールを送りたい私。皆童心にかえって雪だるまを作ってる。雪はとてもきれいで質もよい、きれいで愛らしい雪だるまが沢山並んだ。カメラマンがカメラを向けて下さる、今迄にない光景だ。祭の賑わいを身近に感じられた。休息タイムを頂いて湯のがわ通りに出る。人々は久し振りの陽光を浴びて皆たのしそうだ。私は織田さんのお宅の前に座りこんでそんな往来をしばし眺める。私に絵心があったなら画きたい。まさしく“原田泰治ワールド”だ。原田画伯いつか折があったら白山麓“白峰の雪だるままつり”を画いて下さい。それもこんなにすべてが揃った日の雪まつりを。平野に安定があるのは例え一部であってもこつこつと守って下さる目に見えない所で励んでられる人のお陰があるのですから。

【餅井】砂防科学館前の雪の量の多さに驚きました。2009年8月に台湾の小林村(ショウリンムラ)で起こった深層崩壊の映像を見せて頂きました。3日間で2,000mmという大豪雨により、住民達は小高い丘の上に建っている小学校への避難をしたにもかかわらず、深層崩壊で抵抗力の無い500人もの命を奪ってしまう惨さでした。以前には、避難訓練を行っていたという事でしたが、無意味でとても残念な結果になってしまいました。日本国内、特に石川県内の土砂災害がいつ発生するか、気が許せないと思いました。午後からは、雪だるま用の顔パーツ作りだと思っていましたが、今年からは、1枚のティッシュペーパーに、油性マーカーで顔を書く作業をする事となり、顔のデザインと配色が決まらず、さらにペン先がなめらかに走らず、少し奮闘した結果、可愛い5枚の顔に仕上がりました。バスにて雪だるま作成場所へ移動後、山岸家の道路向かいにある高さ2mの雪壁の中間に棚作りをし、形の整った雪だるまを設置し、ティッシュのフェイスを貼りつけ、デコレーションしました。晴天に恵まれての作業でしたので汗をかいてしまいました。まわりの雪景色にも感動し、楽しい時間があっというまに過ぎ去り、その後、町中を散策してしし鍋を食べたり、ホールみたいな大きなかまくらに入って遊んだりと、童心に返って過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

【西村】昨年に引き続き2回目の“雪だるま祭り”に参加しました。今年は金沢も大雪でしたが、白峰の雪量はさすがに多くて驚きました。午前中は職員さんの講義があり、『深層崩壊』の視聴がありました。映像を観て災害の凄さを実感しました。午後は“雪だるま祭り”の材料を少し作成し、現場まで出発。昨年とは場所が違い、山岸邸の向かいでした。かまくらを幾つも作り、その中に可愛い雪だるまを皆思い思いに作ります。私達も少しは地域に貢献出来たのでしょうか。でも本当はとても楽しんでしまいました。街中を食べ歩きしながら、だるまさんを観て回ったのですが、昨年に比べて数も少なく、傑作が少ないよう気がします。夕方からライトアップされると、雰囲気も違うのでしょうね。私達は夕方4時頃には帰途につきました。皆様お疲れ様でした。

【三守】深層崩壊、自然の力でおきる恐い事。小林の崩壊で避難訓練をしていたのに一瞬のうちに村全体(1軒のみ残し)を、えぐり取られ、流されてしまった。なんとか、くい止める事ができなかったのか、すごく悲しいです。別当大崩れも、深層崩壊だったとは!雪だるま作りは、たくさんのかまくらの中に表情の違う顔、飾りつけをした、可愛い雪だるまを置きました。楽しかったです。かまくらにカラースプレーで色づけしたら良かったかなと思いました。

【塚崎】深層崩壊のビデオを視聴しました。一村がなくなる崩壊現場が映し出されました。これも自然の姿の一部なんでしょうけれど、どんな災害も痛ましいです。深層崩壊は崩壊の形態を表した言葉であることを知りました。昼からは雪だるま作りでした。全員ニコニコ。しばらくの間に沢山の雪だるまが並びました。白峰の町を雪だるま巡りしてホンワカとした気持ちで帰ってきました。

【中村】今年で雪だるま作りの制作活動は2回目となります。なかなか思うように製作は進まず、悪戦苦闘をしながら無事終了となりホット一息。でもこんな私が白峰の地域の人たちに混じって地域の行事に参加が出来ることに感謝しつつも砂防特派員の特権というべきか当たり前のような顔をして雪だるままつりの一員として満足感を味わうことに感激しております。また、中々特派員の活動に参加できず皆さんに多大なるご迷惑をお掛けしていると感じつつも、今後も出きる限り活動を継続していきたいというわがままな自分も反省しています。しかし、こんな私にとっては特派員活動は貴重な体験をさせて頂く良い勉強の場です。この体験を通じ、自然の厳しさと向かい合って生活している白峰の地域の人たちのたくましさと、忍耐強さとそんな生活の中からの培われた人とのふれあいが雪だるま≠ニなったのかな?と特派員の仲間と作りながら感じた一日でした。私も特派員の活動に参加しながら、さらなる知識の習得に励めればと思います。

【松本】例年にない大雪で途中の道路もバス車中よりながめても大変な様子。4〜5メートルはありそうな雪壁は立山の雪山を見に行かなくても充分の迫力。砂防科学館前もビックリの積雪で、天気で良かった!深層崩壊なる言葉を初めてビデオで視聴。温暖化による集中豪雨が引き金になり、これまでの予測を越えた被害が想定されるとか……。怖いことですとの言葉しかでませんでした。午後からの白峰町内での雪だるま制作は、皆さん和気あいあいで楽しくがんばりました。町内をめぐり、いろいろな雪だるまを見学して他の方の発想の豊かさに感心するばかり。夜、ろうそくが点火されたら素敵だろうと想像しながら帰途につきました。

【山岸】今回の活動は、都合により「深層崩壊」の視聴のほとんど終了間際からの参加となってしまい、大変残念でした。その中で一番印象に残ったのは、航空写真に写し出された起伏部分が深層(岩盤)崩壊の予兆を示している場合があるということでした。このことが本格的に研究され、予兆が確実なものとなれば、災害の予測も可能になってくるのではないでしょうか。これからもそのような研究がどんどん進み、少しでも被害を小さくできるようになればよいと思います。今年の雪だるま製作場所が自宅の前だったこともあり、食べ歩きのお店の手伝いをしている時、知り合いの人たちからいろいろ質問、感想を言われました。「誰が作ったの?」「飾りも工夫されていてかわいかったよ。」「砂防特派員てどんな人たち?」などなど・・・・皆さんのアイディア、創作意欲が雪だるまにあらわれていたせいか反響はじょうじょうだったようです。製作場所も重要な条件の一つかもしれないなあと感じました。