金沢河川国道事務所

第3回活動--令和4年7月22日(金)

 第3回活動は、牛首川流域にて現場研修を実施し、現在行われている砂防事業について学びました。
 午前中はあいにくの雨になりましたが、午後からは晴れ間も見え始め、川にかかっていた霧も徐々に消えていき、砂防施設を間近で見ることができました。
    
 今回の現場研修には、白山砂防スペシャルエンジニア(HSSE)の 東川 敏 様 にもご参加いただき、白山砂防事業の歴史や施工時の苦労などのお話を伺いました。
    
 白峰資材運搬道路や柳谷導流堤、市ノ瀬砂防堰堤など、一般の方は立ち入りできない現場を間近で見学し、白山砂防事業や施工状況の説明を受けました。

★参加人数★
  12名

★白山砂防施設メモ★

《白山砂防科学館》
 白山砂防科学館は、美しく、時には大自然の驚異を見せる白山の自然や過去の災害、そしてその災害から地域を守っている砂防事業などを学べる施設です。
   
《百万貫の岩》
 百万貫の岩は、昭和9年発生の手取川大洪水により、約800m上流で手取川と合流する宮谷川から流れてきた巨大な岩です。その重量は百万貫(3,750トン)と推定されていましたが、平成7年に計測を行ったところ、実際には4,839トン(129万貫)あることが分かりました。
   
《市ノ瀬ビジターセンター》
 市ノ瀬ビジターセンター横には、当時の監督官詰所建物が残っており、当時のHSSE東川様を始めとする監督の方々が寝泊まりしていました。
   
《白峰資材運搬道路》
 別当谷や柳谷・甚之助谷の施工現場に資材を運搬するために整備されている道路であり、麓の外来生物が侵入しないよう、運搬道路の入口には進入車両のタイヤの洗い場が設けられています。
   
《柳谷導流堤》
 洪水や土石流を谷中心部に流れるように導くと同時に、階段状に設けられた落差工により渓床や渓岸斜面の浸食や崩壊を防ぐために設置されました。

《市ノ瀬砂防堰堤》
 昭和29年に完成した市ノ瀬砂防堰堤ですが、老朽化や石積みの損傷が著しいこと、現行の基準を満たすため、堤体の下流側腹付け及びアンカー工による改築により、堰堤の機能保全と強化を図っています。


  ★白山砂防科学館★
 
最初は座学形式でHSSEの東川様から白山砂防事業について学びます。
 
百万貫の岩の説明を受ける特派員   白山の地形の説明を受ける特派員
 
甚之助谷の説明を受ける特派員   白山砂防クイズに挑戦!

  ★百万貫の岩、市ノ瀬ビジターセンター★
 
百万貫の岩   市ノ瀬ビジターセンターにて
説明を受ける特派員

  ★白峰資材運搬道路★
 
別当谷・柳谷・甚之助谷の説明を受ける特派員

  ★柳谷導流堤★
 
地すべりにより、
年々、井桁が傾いています。
  柳谷導流堤階段状落差工
(偶然霧が晴れました!)
 
柳谷導流堤を覗き込む特派員   大自然の中の導流堤は、
圧倒的な存在感でした!

  ★市ノ瀬砂防堰堤★
 
施工中の現場を見学しました!   改築工法について、
説明を受ける特派員
  
活動報告  女性特派員の代表的な感想

【M.K】
 本日は雨の中の活動となりました。
 はじめに白山国立公園センター2階で白山砂防についてのお話と赤木正雄博士(砂防の父)の足跡の紹介説明がありその中で砂防知事李家隆介(りのいえたかすけ)の御尽力で白山砂防のはじまりであることを知りました。立山と白山、この霊峰の水源をもつ常願寺川と手取川、その上流の立山砂防と白山砂防、共に県営砂防を経て国営砂防に移行し、後に我が国『砂防の父』と呼ばれる事となる赤木正雄博士を初代所長として始まり、我が国を代表とする砂防工事として今日に至っていると聞き、私たちを守っていただいている始まりであることを知りそして歴史も知ることが出来ました。
 それから白山砂防科学館内を見て廻りバスに乗り込み、現地見学へ出発!!
 いくつもの年代の違う砂防堰堤が次々と現れ砂防堰堤がこんなにも沢山あることに驚かされました。
 資材運搬道路を抜けて目的地「柳谷導流落差工」につきました。この堰堤は不動滝の水の勢いを殺すための階段状の堰堤で人が入り込めない急峻なところなので無人化施工が導入されていました。
 もう少し登ると甚之助谷砂防堰堤です!流れてくる水が左側に偏っているのは大地が動いている地滑りによるものなのでしょうか。
 下流では市ノ瀬砂防堰堤の老朽化、土石流の損傷改装工事がなされており、排水トンネルなど知らなかった工事の事も知ることが出来ました。これからも堰堤は老朽化し土石流の損傷で延々と工事が続きそうだと思いました。
 出発の時のワクワクな気持ちはなくなり、土石流、地滑り(何センチ単位で大地が動いている事など)又、がけ崩れなどの土砂災害から人々の命や暮らしを守るために山奥で仕事をされている現場の皆様に対して感謝の気持ちでいっぱいになりました。雨の中ご苦労様ですとの想いでバスに乗り込みました。今回も知らない事、たくさんの学びがありました。ありがとうございました。

【R.K】
 くもり時々小雨だったが、柳谷導流堤見学時はガスも動き、不動谷も見られる様になった。いつ見ても無数の堰堤。無人でロボットが作ったと思うと、技術のすごさに驚きです。地すべり対策の7号・8号排水トンネルの前を通り、流水の違いがこんなにもと思いました。
 市ノ瀬砂防堰堤では、アンカー工事を見学。なんだか大変だなと思いました。30mも打ち込み、止める。これで100年ぐらい保てばいいのにと思いましたが、自然の力はいかばかりか?景観に配慮し、石積みの様に見えるようにしたり、運搬路にプールをもうけ、タイヤをきれいにし、外来種を止めたりと。工事にもいろいろ細かいところで気配りしているのだなと感じました。
 いろいろ見学させていただき、説明もありがとうございました。

【T.S】
 雨の影響を危惧していましたが、予定通りに終えることができてよかったです。
 感想としては、市ノ瀬から別当出合に通じる「資材運搬道路」が、あの「チブリ・別山」へ向かう道路とイコールだったことが、最初の驚きでした。
 そして細谷砂防堰堤は、一般道路からはなかなか見れないので、今回は車窓からとはいえ、目にすることができて嬉しかったです。
 柳谷導流堤では、河床勾配1/2〜1/3が、想像していた以上に急であったこと、増水した不動滝の水の流れが、計算通りに流路に導かれていたこと(まさしく導流落差工)、無人化施工で造られた円形型枠ブロックのひとつひとつを目視できたこと、その仕上がりが実に美しいこと、などなど、山のように感動を覚えました。
 今目の前にある、地すべり・崩壊の危険、それを防ぐために働いてくれている現場の方々の存在も忘れられません。ありがとうございました。
 次回も宜しくお願いします。

【T.N】
 第3回活動は、実際に砂防施設を見学できるということで、とても楽しみにしておりました。当日は(けっこうな)雨模様でしたが、逆に川や周辺の水量も多く、実際にどれだけの水が流れているのか、水や砂の力を実感できるお天気でもありました。
 私は、白山登山はまだほとんどしたことがなく、白山の登山ルートやさまざまな施設、造りについても素人です。見学し、学んだことが線としてつながるには、まだ時間がかかりそうです。まだ点と点としてでも、印象に残ることが幾つもありました。
 砂防科学館は初めて行きましたが(ずっと気にはなっていた)、なぜ地滑りが起きるかなど、レプリカもきれいでとてもわかりやすい展示でした。また、国土交通省で砂防に関わったOBの方がボランティアとして活動されており、SABO愛を感じました。平成やそれより前の砂防事業についてなど、夏場は市ノ瀬の施設に泊まり込みで業務をされていたなど、現場におられたからこその裏話にへええ!と思いました。
 登山の方は足で登らなくてはいけないところや、一般の方が普段は入れないところも見学しました。まだまだ土地勘がないので、どこがどこだかを整理するのが一生懸命です。何度も資料としては見たことがある柳谷導流落差工(無人化施術)、甚之助砂防堰堤群、それらの排水トンネルなど。とにかく規模が大きく、地すべりという、本当に大きな規模の土の塊が動くところへの対処を行っておられること。どんなお天気でも合羽を着て、連日、砂防のためのお仕事をされているプロの方々がいることを実感しました。排水トンネル(ホース?)の入れ方によっては、地すべりと一緒にそれも動いていく、というお話がとてもびっくりしました。
 目に見える形で、構造物がかたがっている(ゆがんでいる)ところを見て、そしてそこより下流はゆがまない(地すべりがない)ということにも驚きました。地滑りにも範囲があり、下限の縁があるということ。
 市ノ瀬砂防堰堤の老朽化のため改築工事は、堰堤下流側に1.5メートルの厚さのコンクリートをつけるとともに、上流側からアンカーにより引っ張るそうです。堰堤が疲労していく川の激しい水流、そして、砂防は施設を造ってからの維持管理の大切さを感じました。文系の私には、構造計算は見当もつかないですが、ただお金をかけて、丈夫なものを造ればいいというだけでなく、費用(税金)と安全性をとてもきちんと計算されているとのことでした。
 実際に言ってみると、わくわくすることばかりでした。河川事務所の職員の方も、何を聞いても丁寧にお答えいただき、たくさん質疑応答することができました。ありがとうございました。
 「SABOカード」はぜひコンプリートしたいと思っています(笑)。

【S.N】
 随分前に手取川の洪水ハザードマップが配布された時、『不安を煽られた』ように感じた。加賀平野の大半が深さの違いはあるが浸水域となっていた。日々の安全、安心な暮らしのその先にあるのが手取川ダム湖とその源流域の治山治水だと思っている。
 今回、砂防科学館でのビデオ映像と長年工事に携わっておられた白山砂防スペシャルエンジニアの方の講義を受けた後、源流域の砂防堰堤、現場を見学させていただいた。急傾斜地に階段状に造られた多くの砂防ダム、極めつけは円筒形のコンクリートに囲まれた巨大な堰堤。地形、地質、暴風雨雪と格闘しながらの工法に頭の下がる思いでした。
 海に空港を造ることも、海に橋を架けることも凄いことだけど、急傾斜地に治山治水の砂防ダムを造ることも凄いことだと思った。
 市ノ瀬堰堤ではアンカーを打ち込む作業工程を見ることができた。堰堤の先の流路には均等の大きさの小さな岩が並んで置いてあり、景観も考えてのことなのかなと思った。車窓からみるこの水の流れは登山者の疲れを癒やすんだろうな〜。願わくば、線状降水帯が何日も何時間もやってきて想定外の雨量が降らないでほしい。
 手取川大橋、辰口大橋を渡る時、川底が浅くなっていることが気になっている。別の源流域から流れ込んでいるものかもしれないが梅雨時、台風の時にライブカメラを見て一喜一憂するような雨が降らないことを願っている。

【Y.B】
 朝からあいにくの雨模様でしたが、遠足に出かける子供のような気持ちで、ワクワクしていました。
 バスでの道中、雨脚が強まり、車窓から眺める川の流れも多く、現場研修が予定通りに実施できるのか少し不安になりましたが、不思議と研修中はそれほど強く降らず、また空が明るくなって雲が切れた時もあり、私達女性特派員の皆さんの熱い気持ちが天気に通じたのではないでしょうか。
 白山砂防科学館は今まで何度か前を通り過ぎていましたが、実際に入館したのは初めてでした。とても綺麗な施設で、砂防について体験して学ぶことが出来、再度ゆっくり来て、SABOカードを貰いたいと思います。防災カメラのリアルタイム画像や、今日の天気予報など情報が得られるのも素晴らしいと感じました。昭和9年の洪水の際の伝承も、体験された方々の恐ろしい記憶を次世代に残し、経験を活かす活動が必要だと思いました。百万貫の岩の半分サイズのレプリカが館内にあったのには驚きました。
 白山砂防スペシャルエンジニアの東川さんのお話は、実際に砂防の仕事に長年携わってきたからこそ出てくるお言葉ばかりで、大変興味深かったです。
 白峰資材運搬道路の細い山道をバスで通るのには、ドキドキしました。ドライバーさんの運転技術に感心するとともに、この道路を作った工事関係者の方々のご苦労を思うと、感謝しかありません。地すべり対策事業として行われている柳谷導入堤の見学はテンションが上がりました。前日から当日は雨も降ったり止んだりであったために水量もあり、甚之助谷、万才谷、そして柳谷の砂防堰堤を間近にし、無人化施工の必要性や、実際の施工完了している堰堤が成している役割を理解することが出来ました。見学している時に一瞬晴れ間が訪れ、とても山が美しく見えたのが印象的でした。
 市ノ瀬砂防堰堤の改築工事現場では、アンカー工法を用いた堰堤の補強工事を実際に現在行われている状況を見ることができて、大変貴重な機会でした。作業監督の方も作業の手を止めて、私達に説明をしていただき、興味深く聞くことが出来ました。ありがとうございました。
 砂防については、ほとんど知識もなく女性特派員として今年より参加させていただいたのですが、金沢河川国道事務所の方々が、とてもわかりやすく、その都度丁寧に説明をしていただきさらに関心が深まりました。第4回の活動も大変楽しみにしております。
   
【M.M】
 オリエンテーションと1回目の机上での勉強会を終えて、いよいよ現地の見学会です。
 砂防科学館では白山砂防スペシャルエンジニアの東川さんより、講義いただきました。その中でも、白山砂防事業が国の事業となるまでの経緯や先人のご苦労というのがとても印象に残りました。
 科学館の中には昭和9年の大災害が起きた時の様子が、紙芝居のようなイラスト付きで展示してありました。当時の悲惨な様子がうかがえます。
 そして、砂防工事の現場を見学させていただきました。砂防堰堤は完成したから終わりではなく、地すべりは毎年10数センチ起こっていて、傾いた堰堤をアンカーで引っ張る工事や積石の損傷が激しい部分の修復工事など、永久に必要な工事であることを認識しました。資料で見た排水トンネルや地下水を集める集水井も実物を見て、砂防工事を体感することができました。
 工事現場の方にもお話を伺うことができました。白山に来られたら、毎年堰堤の姿も変わっているので日々工事をしていることを感じとってくださいとのことです。
 大正元年から始まった白山砂防事業も、人力から始まり現在はロボットの技術で行われている部分もあるそうです。自然景観もできれば損なうことなく、災害を防ぐというより自然災害に静かに挑戦し続けるという思いを感じました。
    
【N.Y】
 雨天の中、白山砂防管内牛首川流域の現場見学会が行われました。
 コロナウイルスの関係でバスが2台に分かれ、ほとんどお話ししない方もいらっしゃいましたが、これもまた致し方ないかなとは思いました。
 砂防科学館は何度も訪れていますが、初めてクイズにチャレンジしました。結構専門的な難しい問題もあり、悪戦苦闘しながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。もう少し時間があれば3Dシアターや展示物をじっくり見られたかもしれませんが、現場見学もあり内容が盛りだくさんでしたので、何度も足を運んで見学すれば良いのかなとも思いました。
 市ノ瀬砂防堰堤改築工事では、以前HSSEの東川さんが昔の石工の仕事(旧堰堤の石積工)を見て欲しいとおっしゃっていましたので、もう少し近くで見学し、そこでも東川さんに説明をしてもらえれば良かったかもしれません。 アンカー工の施工を間近で見ることができ、貴重な経験をすることができました。あと、現場代理人の説明が、川の音が大きくて聞こえにくいところが有り少し残念でした。(雨が降ったので余計かもしれませんが)
 みなさん積極的に質問等されていて中身の濃い良い見学会だったと思います。 (全体的に何でも質問しやすい雰囲気でした。) これからの活動も楽しみです。

【A.Y】
 前日からの雨が続き、厚い雲が広がる生憎のお天気の中の現場見学でした。
 最初の白山砂防スペシャルエンジニアの東川様のお話しでは、実例を交え長く現場を経験された方ならではのとても興味深いお話しでした。
 続いて、白山砂防科学館の見学を行いました。これまで何度か訪問していましたが、初めての砂防ゲームを経験し、とても楽しかったです。
 午後からは楽しみにしていた現場見学が行われました。前回の研修で資料の上では理解していましたが、実際の現場の迫力に驚きました。特に、地すべり現場では自然の力の大きさを改めて知ることになりました。
 また、現場で仕事をされている方からお話しも聞けて、現場のご苦労も知ることができとてもよかったです。
 お世話いただいた職員スタッフの皆さまどうもありがとうございました。
    
【M.Y】
 楽しみにしていた現場視察でした。
 標高の高い甚之助谷の現場では、索道の大きな施設やモノレールでの資材運びをみて工事資材運搬の大変さと重機オペレーターの的確な操作などすごいと感心しました。
 柳谷堰堤群では環境の悪いところでも作業をしなくてはいけないので無人化施工での作業の方法を丁寧に教えていただきました。今もなお危険個所はあり堰堤の上部岩盤に大きなクラックが入っているところなどいつ崩壊してもおかしくないところもありました。無人化施工でしかできない作業現場の現状を見た気がします。
 市ノ瀬砂防堰堤では、昭和29年の石積堰堤の前面を補強してのアンカー工を現場責任者の杉田さんに説明していただきました。
 白山砂防スペシャルエンジニアの東川さんの説明で、長年土砂を食い止めてきた砂防堰堤の補強のためのアンカー工。堰堤の裏側は堆積土砂でいっぱいになっていました。今もなお土砂が出てきているので上流部から押されてきているとの事。新しく堰堤を入れるより環境を考慮して補強することも必要だそうです。
 下流へ大量の土砂が流れた大洪水の教訓を生かし、上流で食い止めるため甚之助谷・柳谷・市ノ瀬・赤岩など上流部の過酷な箇所での砂防堰堤工事の大切さが良くわかりました。
 今後も、いろいろ勉強していきたいです。
 余談ですが、白山砂防科学館で甚之助谷上流第16号砂防堰堤の砂防カードをゲットしました。

【S.Y】
 今回初めて砂防の現場に行き、率直に感じたのは、水の量が多い事です。昭和9年に手取川大洪水が起こり、死者97人が犠牲になり、下流地域(川北、能美、小松)にも被害が出た事を砂防科学館を見学して恐さを実感しました。
 又、甚之助谷の現場では、地すべりが起こっている事、岩の亀裂を目の当たりにした時は砂防工事の必要性を強く感じました。
 市ノ瀬の堰堤工事では、アンカー施工をしている様子を見学しました。老朽化による改修と管を通して裏から壁を引っ張っているのだと知り、そういった工事があることに驚きました。そして地すべりや土砂の流出を防ぐ為に地下水を赤谷に排水している事も初めて知りました。
 白山登山で何度も現場近くに行っているのに知らないルートで多くの方が工事に携わっている事にも感動しました。そして、大正元年から砂防事業が開始され、歩荷などほとんど人力で行われていた当時の方の苦労も今回の現場見学で知る事ができました。
 今まで砂防工事は何の為にしているのか漠然としていました。白山は火山であり(監視、観測が必要)、いつ噴火し、土砂災害が起こるか分かりません。また、近年の天候変動が激しく集中豪雨が多く、土砂災害も被害が多く出ています。砂防工事をする事は人々の生活を土砂災害から守り、自然を守ることにつながります。砂防工事の必要性を次世代にも伝え、今後どのような工事で土砂災害を防ぐか興味を持ちました。
 今回、一般の方が入ることのない現場を見学することができ、学ぶことができました事感謝しております。今後の学びも楽しみにしています。職員の皆様ありがとうございました。