金沢河川国道事務所

 第1回活動--令和元年5月17日(金)

 令和元年度第1回目の活動は、白山砂防事業概、土砂災害に対する国の取り組み、今年度の金沢河川国道事務所の事業概要について学びました。
 全国の土砂災害の発生状況や被災状況などの解説、災害に対する国の取り組み、砂防施設の効果事例についても学ぶことができ、今後の特派員の活動の参考になりました。

  ★参加人数★
     7名

  ★学習内容★
1.令和元年度(第17期)活動計画概要について

2.白山砂防事業概要について
1)土砂災害に対する国の取り組みについて
 ・平成30年の全国の土砂災害発生状況
 ・砂防関係のソフト・ハード対策
 ・全国の施設効果事例
      
2)直轄砂防事業・地すべり対策事業の概要
 ・令和元年度砂防及び地すべり対策事業実施箇所

3.今後の広報活動について
 ・風嵐裏谷砂防堰堤見学への対応
 
4.第2回活動案内について
 

  • 第1回活動状況
 
白山砂防事業概要説明を
受ける特派員
  今年度事業実施箇所の
詳細説明を受ける特派員
 
説明を真剣に聞き入る特派員   防災に対する考え方を学びます
活動報告

山岸】【山口(敬)】【小林】【山下】【山口(昭)

山岸
 
 第17期生としてまた新たな気持ちで、皆勤賞を目指し、活動に参加していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
 金沢河川国道事務所としての予算の概要では、治水事業は道路事業の約半分ということでしたが、近年全国的に気象状況の変動の影響などから土砂災害が多く発生しています。そんな中でも日頃から作成し、配付していた「 防災マニュアル 」や 「 防災マップ 」に基づいた避難訓練等により命を守ることができた事例や、これまでの砂防事業により被災地における被害( 1,000億円等 )を大幅に軽減できたということがわかりました。
 これからも、土砂災害が発生する前に砂防事業を進めていくことも重要だということ、日頃の準備・避難訓練等の実施が大切ということなどを、去年から始まった砂防科学館での 広報活動などで発信していけたらいいなぁと改めて感じました。
 例年第一回活動では、白山砂防の事業の概要や国の取組など説明して頂いていますが、今年は自分なりにそれらの情報を違う角度から受け取れたような気がします。
 また、活動の最後に「 活動案内等の連絡方法について」など、雑談ではありましたがいろいろ話し合えたのは有意義だったと思います。
 今後も皆さんの考えなどを聞く機会( 時間 )を少しでもつくって、特派員活動に反映していけるよう、微力ではありますが協力していきたいと思います。
 一年間、よろしくお願いいたします。

山口(敬)】  

 
 まず、昨年度の全国の土砂災害と国の取り組みについて説明がありました。何と3,459件もあったことに驚きました。集計の開始以降(平均発生率1,015件)最多件数の記録のことです。予測が難しい短期の「ゲリラ豪雨」はもうすっかり耳慣れていますが、近年よくニュースとかで説明のある「線上降水帯」による土砂災害がふえているとのことです。今年も、ほんの一週間前には、屋久島や与那国島での50 年に一度の大雨ということで、土砂崩れによる道路の寸断など被害は甚大です。
 熊本地震から3年経った先月の阿蘇山の噴火や火山性地震が続く箱根山の大涌谷など、噴火警戒レベルが2に引き上げられ、益々不安になってきます。国の取り組みでの砂防関係のソフト・ハード対策で、砂防堰堤による被害を大幅に軽減できた例や、避難行動により、命を守った事例などの説明もあり、砂防事業の重要性を改めて認識しました。
 引き続き、白山砂防事業概要について、詳しい資料と共に説明を受けましたが、緊急対策を要する事業が、4箇所有ることがわかりました。
 最後に、今後の広報活動については、2017年より計3枚のSABOのカードの発行があり、国の登録有形文化財等に登録されている、砂防堰堤をPRしたもので、とても興味深いです。白山砂防科学館のクイズに答えるともらえるとのことです。 私たち白山砂防女性特派員による、小学生への砂防科学館での、土砂災害啓発活動を昨年新たに行ったこと、これからも引き続き行うことなど、出前講座も今後できればよいとのことでした。女性特派員募集についても、いろいろ意見交換ができてよかったと思います。
 もし、この感想文を読んでくださった方がいらっしゃいましたら、是非、女性特派員に応募してみて下さい。普通ではいけない!所にも連れていってもらえます。面白いですよ。

小林

 まずは、砂防特派員の数の少なさに驚き、今年度の新規入会者がいないことに、この先の活動がどうなるのかと危惧されます。最高齢の私が言うのも何ですが、若い方が常に何名か参加してほしいものです。そのための宣伝の仕方、インターネットやテレビなど、たくさんの人々の目の留まる方法はないのか?何に興味を持つかたが入って下さるか等、いろいろ話し合いました。
 流対課長さんの話では、平成30年度が突出して災害が多く、いつ我が身に降りかかってくるかもしれません。そういうことを、もっと広く伝えて行けたらいいなと常に思っています。第2回活動で、道行く人に土砂災害からの身の守り方から、チラシと一言で伝えていきたいと思います。

山下

 今期も白山砂防女性特派員に入り第1回の活動が行われました。今回は、金沢河川国道事務所にて、第17期の活動計画や今後の広報活動について話をした後、去年は、土砂災害の被害が全国的に多かったため、流域対策課長さんより、国土交通省の取り組みについて説明をして頂きました。
 私自身もテレビでの報道をみたりして、災害の被害の状況などを目にしていましたが、資料で過去10年間ほどのグラフを見ると、ずば抜けて去年は多かったのと、人的被害・家屋被害の数も多く、土砂災害の怖さを実感しました。
 豪雨等の被害で土石流の被害も多く、砂防事業で行っている山などに、砂防堰堤を施設した効果で、各地で住宅地まで被害がいかず、砂防堰堤が土石流を捕捉した事例もあったそうです。
 白山砂防でも今、何カ所にも砂防堰堤が施設されていたり、施工中の所も多くあり、土石流によっての被害は少し抑えられるのかなと思いました。
 今後も活動を通じて、更に白山砂防について学びたいし、関わっていきたいと思います。

山口(昭)
 
 今年度の白山砂防女性特派員は10名と少し寂しいですが、手取川源流調査・白山砂防施設見学(尾添川流域・牛首川流域)など興味深い活動も多く、とても楽しみにしています。また、白山砂防科学館での広報活動等は昨年に引き続きですが、子ども達に興味を持って聞いてもらえるように工夫していきたいです。
 事業概要説明の中で、平成30年の全国の土砂災害の発生状況等をお聞きしました。その中で「雨の降り方が変わってきた」とのこと。砂防事業・地すべり事業・河川事業等のハード面への理解とともに、ソフト面での砂防教育等の重要性を改めて思いました。
 白山砂防事業について、これまでお話を聞いてもよくわからなかったことが、3年間砂防特派員を経験させていただいて、少しずつ理解できるようになりました。
  直轄砂防事業・直轄地すべり対策事業のお話は特に興味を持ちました。
  これからの活動で実際の現場の様子を見学し、理解を深めていこうと思います。
  今年一年間、よろしくお願い致します。