金沢河川国道事務所

第2回活動--平成29年6月4日(月)

 第2回活動は、土砂災害防止月間広報キャラバンの出発式を金沢河川国道事務所長及び石川県土木部長出席のもと、県庁前で行い、香林坊大和前へ移動、土砂災害に対する注意の呼びかけとビラ配りを行いました。
 その後、キャラバン隊長の2名は白山市役所や鶴来支所・各市民サービスセンター(吉野谷、尾口、白峰、鳥越、河内)へ土砂災害の防止に関する広報キャラバンに出発しました。
 キャラバン隊長以外の特派員は、中谷宇吉郎 雪の科学館の施設見学・実験や、石川海岸の小松人工リーフ工事見学を行いました。

★参加人数★

   9名

★見学箇所メモ★

1.中谷宇吉郎 雪の科学館
 例年、白山には多くの雪が降り積もります。砂防事業を学ぶうえで、雪についても知識を広めようと、今回天然雪の研究に尽力された石川県出身の中谷博士の「雪の科学館」に見学に行きました。
 石川県加賀市片山津温泉出身の中谷宇吉郎(1900-1962)は雪の美しさに魅せられ、北海道大学で世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出した科学者です。
 「中谷宇吉郎雪の科学館」は、中谷博士の多面的な業績を中心に、雪氷学のその後の発展も含めて、実験・観察装置を使ってわかりやすく展示公開しています。また、映画「科学するこころ−中谷宇吉郎の世界」を観覧することが出来ます。

中谷宇吉郎雪の科学館ホームページ
→ http://kagashi-ss.co.jp/yuki-mus/yuki_home/

2.石川海岸の小松人工リーフ工事
 日本海の冬の荒波を直接受け、海岸侵食が著しい石川海岸では、直立堤・離岸堤・人工リーフ等により侵食防止対策を推進しております。
 本事業は、沖合施設が未整備の石川海岸 小松工区において、人工リーフ築造による整備を進め、安定した海岸を目指します。



  • ○ 土砂災害防止月間広報キャラバン ○
 
キャラバン隊出発式
 
答礼をする達田幸子キャラバン隊長(左)とキャラバン隊出発(右)
 
街頭広報活動(金沢市香林坊)
 
 白山市役所・支所訪問

  • ○ 施設見学・工事見学 ○
過冷却水による氷筍【ひょうじゅん】(左)とダイヤモンドダストを
観察する特派員(右)
 
チンダル像の実験では、きれいなチンダル像に魅せられる特派員  
 
 氷のペンダント作りに真剣な特派員(左)ときれいに作れた氷のペンダント(右)  
 
石川海岸小松人工リーフ工事現場にて説明を受ける特派員  
活動報告

山岸】【山口(敬)】【國田】【小林】【達田】【木澤】【餅井】【


山岸
 当日はお天気にも恵まれ、暑いくらいの日となりましたが、熱中症にもならず無事に活動を修了することができました。
 キャラバン隊の出発式の時、達田さんの答礼の言葉が、マイクの調子が悪かったのか良く聞こえなかったのが残念でしたが、大勢の方々のご参加があり良かったです。
 チラシ配りは例年のとおり行われましたが、少しでも災害について考えていただけるきっかけとなればと思いながら配付させていただきました。
 中谷宇吉郎 雪の科学館は今回で2回目でしたが、前回も体験したであろう実験についてほとんど記憶が無く、初めて体験するような新鮮さで参加でき、説明して下さる方々もわかりやすく丁寧でとても楽しく実験することができました。
 海岸の現場は何度か見学に行きましたが、いつも資料が整備されていてわかりやすく、和やかで質問もしやすい雰囲気の中説明していただきました。石は以前から長崎県の五島から運搬されているようですが、五島には膨大な量の石があり、五島の石が最適( 運搬するのに時間が掛かるのに )だということでしょうか。なぜ五島の石なのかということを質問し忘れました。
 盛りだくさんの1日でしたが、雪の科学館で短い時間でしたが、みんなでお茶したことが一番楽しかったような気がします。( せっかくいろいろ体験させていただいたのにすみません )
 以前の活動で経験したこともありましたが、改めて勉強することができ、関係者の方々には心より感謝いたします。どうもありがとうございました。

山口(敬)
 第2回活動は恒例の土砂災害防止の広報キャラバン隊出発式の参加から始まりました。県の職員の方々やボランティア団体が一同に集まり、災害防止のために今年も頑張っていきましょうという決意表明でもあります。今年残念であったのは、答礼時のスタンドマイクがうまく作動せずとても残念でした。
 次に香林坊大和前で街頭広報活動をしました。タオルと一緒に配られたパンフレットは、迫り来る土砂災害の恐怖をリアルに伝えており、災害から命を守るための注意や前兆などもわかりやすく説明されていて素晴らしいと思います。是非石川県民の方々(特に土砂災害に身近な地域の方々)に配付されれば広報の効果は非常にあると思いました。
 次に中谷宇吉郎雪の科学館にいきました。特に印象に残ったのは、雪と氷の実験観察で、ダイヤモンドダストや人工雪、チンダル像などを、本来なら簡単にはできないことを、あたかも簡単にさえ思える装置と実験によって私たちに見せてくださったことです。見る側の立場になって、どうやったらうまく伝えられるかをいろいろと工夫されていることを感じ、今後の私たちの学校訪問での説明においても参考にしなければと思いました。雪の結晶をモチーフにした建物や中谷博士の研究の場でもあったグリーンランドから石を持ち込み、氷河野原に見立てた一角、そしてその奥には柴山潟を望む落ち着いたティ−ルームがあり、別世界のようでした。
 最後に石川海岸の小松工区での人工リーフを作っている現場に行きました。厳しい冬の季節風や台風で海岸侵食の被害が古くからあるとのことでした。海岸堤防だけの線的防護から、沖合に人工リーフを埋め込んで面的防護として消波効果があるとのことで、将来的には消えた砂浜海岸も戻るはずだと力強いメッセージを感じました。実際の工事現場まで連れて行っていただき、資料と共に現地で説明を受け、色々な質問にも答えてくださいました。鋼鉄の青い大きな運搬船を間近にして迫力満点でした。普通なら入れない場所なので、特派員ならではの醍醐味でワクワクしました。
 今回の活動で、前もって詳しい資料を作成・送付したり、いろいろな手配等気配りしていただき河川国道事務所のスタッフの皆様に感謝しております。ありがとうございました。

國田
 街頭広報活動が香林坊大和前で例年通り実施されました。今年は人通りが少なかったのかいつも以上に時間がかかった様に思いました。毎年思うことですが、通りすがりの方を引き留めて話すこと、伝えることの難しさです。一本のタオルに付けて大切な「いざという時の自己責任ともいえる」行動についての広報活動がうまくいかない理由について考えさせられます。いろいろな目的を持って大和前を歩く人、一本のタオルがが迷惑な人、時間を急ぐ人、このままのやり方で、この場所で良いのかと考えさせられます。本当に大切なことなのに伝えられないのが残念です。いや、手にとってくださった方は、読んで考えていると信じたいと思います。
 この一年を振り返っても予測だにできない災害があちこちに1000件以上も起こっているのだから。いろいろなボランティアの方々の一生懸命な活動に同伴させていただいたことは意義あるものでした。
 現地見学としての雪の科学館ではいろいろな雪と氷の実験観察に感動でした。自然界の不思議を解明した人たちの熱意があって素晴らしい自然界の現象を目の当たりにできました。白山を望む柴山潟を眺めながらのコーヒータイムは最高で、この石川人であること、中谷博士の生誕の地にすむことが誇りに思えた一時でした。
 石川海岸現場見学では、美しく、安全で、いきいきとした海岸を次世代へ・・と海岸整備に駆使する取り組みを詳しく説明されました。離岸堤や人工リーフの役割とその必要性を再認識し、そこで日々働く人たちに頭が下がります。その一方で自然と調和しながら働く仕事にきっと誇りを持って挑んでいることを想像しました。説明してくださった田中さんの自信のほどがうかがえました。ありがとうございました。
 今回の研修会は感動の連続でした。ありがとうございました。

小林
 6月は土砂災害防止月間です。市民に意識づけるために、毎年香林坊大和前でチラシとタオルを配ります。やってみると中々難しいものです。無言で配るのではなく、一言「雨の多くなるこの6月に、土砂災害に気をつけましょう。」と言いたい。
 午後からは、中谷宇吉郎雪の科学館へ。あら不思議の世界へ。
いろいろな実験が楽しかった。柴山潟を見てのお茶タイムもよかったです。
 最後はメインの小松人工リーフの見学。人工リーフは景観もよく、高波から守り、日本海の海岸線がこれ以上狭くならないように、多くの人たちの努力と重機や技術で行っていることを学び、これからに繋げていきたいです。

達田
 女性特派員になって二期目となる今回は木澤さんと共にキャラバン隊長として参加しました。
爽やかな青空の下、県庁での出発式では答礼を行なった後、香林坊バス停前にて広報活動をしました。昨年は豪雨による土砂災害が多発したこともあり、興味深くチラシを読まれる方が多く、簡易タイプのチラシをお渡しし た方から「土砂災害についてもう少し詳しく知りたい」と言われる等、市民の皆さんの関心が強くなっているのを実感しました。
午後からは白山市役所から手取川沿いの支所・市民サービスセンター等に行きましたが、市役所以外は時間的な制約もあり、職員の方にポスターやチラシ等をサッとお渡しするだけになってしまいました。そのような状況であってもすぐにポスターを掲示してくださったり、「チラシの数が多ければ回覧板等で各家庭にお知らせできるのに…」と広報に協力的なサービスセンターもありましたので、広報ツールの内容を見直されても良いかと思います。
一日隊長という貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

木澤
 「キャラバン隊長」と云う名前を背負い土砂災害防止月間の広報キャラバンの出発式が4日、石川県庁前で行われました。決意表明、
 「大雨や地震により全国で多くの土砂災害が発生して、尊い命が奪われています。この土砂災害をみんなで防止するため、私達はこれから県内の各地を訪問する広報のキャラバンに出発します。頑張ってPRして参ります」
 かっこ良く出発させて頂いた私たちです。
 白山市民交流センターでは、白山市の建設部長さんに激励のことばを頂き、鶴来地区や白山麓をも巡回しました。各所にパンフレットを置きながら感じます。「危ない箇所で生活している」などと、思っていない私達がいます。いざという時のために、避難場所、避難経路を確認しましょう。
 広報車から流れます。「いのちを守る行動をして下さい」危ないと思ったら避難しましょう。【逃げましょう。】
 「ただいま」「お帰りなさい」が、何気なく毎日挨拶できます事を願いつつ、岐路に着きます。

餅井
 県庁前からの土砂災害防止月間の出発式は、報道陣が多数そろっている中、マイクの調整が少々悪かったのでしょうか。聞き取れない所もありましたが、今回は例年に比べて式が短かったように思われました。少し風が吹いていたおかげで赤ジャンパーの厚さも気になりませんでした。
 移動後の香林坊大和前での防災案内のチラシとタオルの配付は、バス待ちのお客様にじっくりと説明することが出来、納得してもらった上で受け取って頂けました。本当にありがとうございました。
 午後からは加賀市の柴山潟のほとりにある中谷宇吉郎雪の科学館へ参りました。入館料500円は少々高いな・・と思いましたが、この季節にスノーダストが見られることは何とロマンティックな一時なのでしょうか。それを思うと高いなんて言ってられませんね。おまけに雪の結晶の形の氷のペンダントはとっても気に入りました。
 石川海岸の人工リーフは、コスト縮減された新型人工リーフ工事でした。工事の年数が重なると最新式の工夫がされた整備が行われていくのですね。今回は間近で工事用の大きな船を見ることが出来ました。


 土砂災害防止月間広報キャラバンに初めて参加させてもらいましたが
職員の方々はもちろんのこと、他団体の人もおられ、私達以外にも沢山の人々が広報キャラバンに関わっておられ、テレビ局まで来ていることにびっくりしました。気軽な気分で参加していたので、それではいけないと思い、身が引き締まりました。
 みなさんと街頭広報活動に行きちらしとタオルを配ったのですが、タオルを無料で配るならすぐに無くなるだろうと思っていたのですが、大和、高級デパートの前と言うこともあるせいか、タオルを断る人が結構おられたので配りきるのに悪戦苦闘しましたが、何とか配り終え日本は豊かなのだと改めて思いました。
 雪の科学館では実験をしてもらい、雪の赤ちゃんの発生や、氷が溶けていく時に雪の結晶のような六角形になって行くのを目の前で見せて頂き、中谷宇吉郎が雪に魅了された気持ちがわかりました。
 石川海岸の現場見学では、人工リーフを作らないと砂浜の減少を抑えられないこと、それに対し多額の予算が充てられていることに驚きました。山から出てくる土砂が川に流れ砂浜になる。土砂を砂防等で止めてしまう為川に流れず、砂浜が減少する。しかし砂防をしないと人々の生活が壊される。人口が増えすぎたせいで様々な所で歪みが生じているのだなと、感じました。
 色々体験させていただいたお陰で様々なことを見聞きでき、砂防特派員になって良かったと思いました。